両眼視差(Binocular Disparity)とは…

 

 

 

 

 

両眼視差(Binocular Disparity)は、

立体視の基本的な原理の一つで、

 

左右の目が

異なる位置にあるために生じる、

網膜上の像のズレを指します。

 

 

 

 

人間の両目は

顔の異なる位置にあり、

 

そのために各目から見える

世界の視点がわずかに異なります。

 

 

 

 

この視点の差が

両眼視差を生み出し、

 

私たちが立体的に物を見ることを

可能にします。

 

 

 

WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラをクリック

 

 

 

両眼視差の仕組み

 

 

左右の目の異なる視点

 

左目と右目は

顔の異なる位置にあるため、

同じ対象物を見た時に、

それぞれの目で捉える像が

わずかに異なります。 

 

 

 

 

 

網膜上の像のズレ

 

このため、左目と右目の

網膜上にできる対象物の像は

微妙に異なります。

 

 

 

 

このズレが両眼視差です。 

 

 

 

 

 

脳の処理

 

脳は左右の目から

送られてくる異なる情報を統合し、

立体的な印象を生み出します。

 

 

 

 

この処理により、

奥行きの感覚や立体視が

可能になります。

 

 

 

WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方を知りたい方はコチラをクリック

 

 

 

両眼視差の具体例

 

 

手を伸ばして指を見る

 

一つの指を見ながら、

手を伸ばして

目の前で動かしてみます。

 

 

 

 

左目を閉じると指は右側に、

右目を閉じると指は左側に

見えます。

 

 

 

 

この左右の目で

異なる位置に見える現象が、

両眼視差によるものです。

 

 

 

 

 

 

3D映画

 

3D映画は

両眼視差の原理を利用しています。

 

 

 

 

映画は左目と右目用に

異なる画像を映し出し、

3Dメガネを通して見ることで、

 

脳がこれらの画像を統合し、

映画が立体的に見えるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

奥行きの知覚

 

 

部屋の中の

様々な物体を見るとき、

 

近くの物体と遠くの物体では、

両目の間で捉える像の差が

異なります。

 

 

 

 

この差が大きいほど

物体は近くに、

小さいほど遠くにあると

知覚されます。

 

 

 

WISC検査の所見作成について学びたい方はコチラをクリック
 

 

 

 

両眼視差の重要性

 

両眼視差は、日常生活における

奥行きの知覚や立体視に不可欠です。

 

 

 

 

特に、物体の位置や距離を

正確に評価する際に

重要な役割を果たします。

 

 

 

 

例えば、運転中に他の車や障害物までの

距離を測定する際、

 

スポーツでボールの位置を把握する際、

または物を掴む際に

 

物の正確な位置を理解する際

などに両眼視差が利用されます。

 

 

 

 

 

 

両眼視差の応用

 

 

バーチャルリアリティ(VR)

 

VR技術では、

両眼視差の原理を利用して、

ユーザーに立体的で

没入感のある体験を提供します。

 

 

 

 

異なる画像を

左右の目に提示することで、

立体的な画像を生成します。 

 

 

 

 

 

立体視テスト

 

眼科では、

立体視テストに

両眼視差の原理を利用して、

 

患者の立体視能力を評価します。 

 

 

 

 

 

3Dモデリングとアニメーション

 

3Dアートや

アニメーション制作では、

両眼視差を模倣して、

画面上で立体的な効果を生み出します。

 

 

 

 

WISC-Ⅴ検査について、基礎から学びたい方はコチラをクリック

 

 

 

結論

 

両眼視差は、

私たちが世界を

立体的に見るための

基本的な原理です。

 

 

 

 

左右の目から得られる

異なる視覚情報を

統合することにより、

 

私たちは奥行きを知覚し、

物体の位置や形を

より正確に把握することができます。

 

 

 

 

この原理は、

日常生活から先端技術に至るまで、

多岐にわたる応用があります。

 

 

 

 

★★

発達障害ラボ

車 重徳

発達障害ラボのHPはコチラをクリック