皆さん、こんにちは!
ひなたです![]()
普段、子どもと関わってらっしゃる方とお話したり、
子育てや親子関係などについてのご相談をお受けしたりしていると
「あの子、わがままだと思いませんか?」
「どうしたら言うことを聞かせられますか?」
というような言葉をよく耳にします。
こういう場面で、いつも私は返答に困ってしまいます。
なぜなら、その状況が本当にわがままと言えるのか、
相手の人に言うことを聞かせる必要がある状況なのかをその場では判断しかねるからです。
一般的に、子どもが「わがまま」とみなされる場面は、
大人や周囲の人の望み通りに物事が進まないときに使われることが多いように思います。
そのほかにも、年齢に関係なく
「言うことを聞かない/あれもこれも嫌と言う/指示に従わない」
このような振る舞いをする人のことを私たちは「わがままな人」と判断することが多いのではないでしょうか。
でも、私はここで一度、皆さんに立ち止まって考えてみてほしいのです。
これらの行動や態度をすべて「わがまま」という一言で片付けてしまっていいでしょうか?
「わがまま」という言葉は、皆さんが考えている以上にインパクトの強いラベルです。
一度思い返してみてほしいのですが、「この人はわがままな人(子)だ」と決めつけてしまったら、
無理やり言うことを聞かせようとしたり、逆に「もういい」と諦めて関わりをやめてしまったりしてしまいませんか?
どちらも一見ラクな対応に見えますが、長い目で見ると人間関係に亀裂を生んでしまう関わり方であると私は感じます。
なぜならそこには、「相手の気持ちや意思を理解しようとする姿勢」が欠けてしまっているからです。
言い換えると、「わがまま」というラベルを誰かに貼ってしまったら、その後、多くの人はその人の言葉や態度の“背景”に目を向けなくなってしまうのです。
そして、日々、さまざまな方とお話をさせていただいている私としては、
その人の「反応(言動)」そのものだけではなく、「なぜ(どのような背景から)その反応になったのか」という部分にも思いを馳せることは良好な人間関係を築くうえでとても大切なことだと感じています。
その理由を、一つ具体例を挙げてお話していきますね。
たとえば、Aさん(この場合、大人・子どもどちらでイメージしてもらってもOKです)の手が空いていそうだったので、
あなたがサポートをお願いしたら断られてしまったとします。
そのとき、「(手が空いてるはずなのに)断られた」という事実だけを見て「わがまま」と判断してしまうのは早計だと思いませんか?
もしかしたら、Aさんは
「ただなんとなく気分で断ったのかもしれない」
「疲れていて余裕がなかったのかもしれない」
「ほかにしていることがあって、今はそちらを優先したかったのかもしれない」
それ以外にも考えられることとしては、頼まれごとの内容を聞いて
「過去の失敗経験を思い出して、自分には無理だと感じたのかもしれない」
このように、「断る」という行動の背景には、さまざまな理由や感情が存在している可能性があるので、お願いした側の価値観(見え方や受け取り方)だけで相手の心情を決めつけてしまわないように気を付けることが大切です。
もしも、Aさんとのやり取りなどを通して、Aさんが特に深い理由もなく、その場の気分や衝動だけで断っているということが分かったら、どう関わっていけばいいかを考える必要があるかもしれませんね。
その場合には、伝え方を工夫して、相手のやる気や納得感を高めたりする関わりが有効になることもあるでしょう。
一方で、もしも、Aさんなりの理由や気持ち(意思)があっての選択(結果)であったとしたならば、まずはその部分に心の目を向けてみることが大切です。
また、このような場合に心がけてもらいたいことは「相手を従わせようとすること」ではなく、「理解しようとする姿勢」です。
ここを見誤ると、相手との関係性に大きく悪化してしまう可能性があるので要注意です。
なぜなら私たちは、自分の気持ちや考えを無視され続けると、相手に対してどんどん心を閉ざしていき、そのような関係性の中では安心して動くことが難しくなってしまいます。
一方で、多くの人は「なぜそう思ったの?」「どういう理由があってそのように答えたの?」と、目や耳、心を傾けてもらえると、少しずつ安心して自分の内側を表現できるようになります。
安心して胸の内を表現してもらえるようになると、相手との関係に大きな変化が起き始めるのですが、それはどのようなものかというと…
「そのままでは引き受けることはできない」と感じてことが、「少し条件が変わればできる」に変わる可能性が出てきます。
つまり、先ほどの例でいくと、Aさんに完全に拒否されたように見えていた行動が、実は“調整可能なもの”とわかるかもしれないということです。
このように、お互いに歩み寄り、妥協点を見つけようと試みることで、新しい選択肢が生まれたり、違った結果を得られたりすることがあるんです。
「わがまま」とラベルを貼ってしまった時の結果と大きく異なると思いませんか?
ですので皆さん、これからはぜひ「わがまま」という言葉で片づけてしまう前に、一呼吸おいて考えてみてください。
これは本当に「ただのわがまま」なのか。
それとも、その人(子)なりの理由や気持ち(意思)があるのか。
その違いを見ようとする姿勢があるかないかで、相手との関係性の質は大きく変わっていきます。
人を理解することは、時間もエネルギーもかかりますが、このひと手間を大切にすることで「従う/従わせる関係」ではなく、「共に考えて動いていける関係」をつくっていけるはずです。
それでは皆さん
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
