皆さん、こんにちは!
ひなたです![]()
いつもは、人とのかかわり方や自分との付き合い方などで悩まれている方に向けて、
一つのテーマでお話をさせていただいていますが、
今日はいつもと少し違ったスタイルで、心理士としての私自身のお話をさせていただいてみようかなと思います。
カウンセリングは基本的に一対一で行うことが多いのですが、実際には、
ご夫婦や親子でのカウンセリングを希望されて、複数人で来談されることも時々あります。
複数人で来られた場合でも、その中のお一人がメインの相談者さんという位置づけとなるのですが、実は、こういった状況でのカウンセリングは、私が一番エネルギーを使う場面でもあったりするんです。
なぜなら、複数人での場合は一対一の時とは異なる意識の向け方や心がけをしているからなのですが、
今日はこのような状況で私が大切にしている心がけやその理由について4つお伝えしたいと思います。
①来談してくださった全員の話に同じだけ心と耳を傾ける
まず初めに、メインの相談者さんと一緒にカウンセリングにお越しくださったということは、
同伴してくださっている方にも私たち心理士に何か伝えたいことや、聞きたいことがあるということだと私は考えています。
そのため、その場にいる一人ひとりが困りごとや悩みごとに対してそれぞれの想いを抱えた「当事者」であるといえるため、
私はどの方のお話にも同じだけ心と耳を傾けるようにしています。
お一人おひとりの話に深く耳を傾けていると、どの方のお話も筋が通っているため「うんうん、そうですよね。そう感じられるのは自然なことだと思います」と心の中で納得しながら全員のお話を伺っています。
でも、その「筋の通り方」がそれぞれの立場で違っているんですよね。
例えば、ご夫婦で来てくださった際に、
奥様は「夫は仕事で疲れているので、家のことはなるべく頼まないようにしてるんですけど、やることが多くて疲れてしまうんです。なので、少し手伝ってもらいたいんですけど何もしてくれず困っています」と話される。
一方で、ご主人は「妻は、育児や家事が大変で疲れていると不機嫌そうなときが多いのでサポートしようと思うのですが、頼まれていないことをすると怒られてしまうので手出しできないんです」と話されたり…。
このように、よくよくお話を伺っていると、お互いに相手のことを思っているにもかかわらず、
ちょっとしたすれ違いで悩みごとや困りごとが生じていることが実は多かったりします。
②誰か一人に肩入れせずに、それぞれの代弁者となる
このような場面で、私が特に大切にしていること。
それは、来談者の誰か一人に肩入れしすぎないことです。
もしもどなたかお一人(メインの相談者さん)に肩入れをしてしまったら、「この心理士は、○○の味方だから自分の話は理解してくれないだろう」と思われてしまい、本当の気持ちを話してもらえなくなってしまうかもしれません。
万が一、そのようなことになってしまったら、せっかく悩みごとや困りごとの解決を求めてきてくださったのに、お役に立てない状況につながってしまいます。
そのため、私は皆さんが語ってくださる言葉の背景や気持ちを丁寧に汲み取りながら、その場にいるお一人おひとりの「代弁者」のような役割を担い、関係を調整していくのですが、
このような場で意識していることは、「誰かの味方になること」ではなく、「それぞれの理解をつないでいく存在であること」です。
夫婦や親子のように距離が近い関係であるほど、真正面からぶつかり合うと、相手の言葉を受け入れにくくなってしまうことがあると思います。
本当は同じ方向を向いているはずなのに、気持ちが強いからこそ防衛的になったり、誤解が生まれたりすることも少なくありません。
そんなときに、私たちのような第三者が「共感しつつ、もう一方の代弁者となる」という立場をとることで、お互いが少し冷静に相手の思いを想像できるようになっていけたりもします。
言われるまで気づかなったけれど
「そういう風に感じていたんだ」
「そんなつもりじゃなかったけど、そう受け取られていたんだ」
このような小さな気づきの積み重ねで、相手の言動の見え方が少しずつ変わっていき、関係性も変わっていくきっかけになるんです。
③どの言葉もその場にいる全員が受け取っていることを意識して発する
このような場で関係調整を図る際、私は「言葉選び」も大切にしています。
たとえば、Aさんに向けてお話をしているときにも、私の頭の中では「今の話をBさんはどう受け取っているだろうか」と考えながら言葉を選んでいて、逆にBさんにお話をするときには、同じようにAさんの受け取り方を常に意識しています。
少し慎重すぎるように聞こえるかもしれませんが、この小さな積み重ねが、その場にいる人たち同士の安心感や信頼感につながっていると私は感じています。
このようなやりとりを重ねていく中で、お互いの中に少しずつ余白が生まれ、これまで一つの見方しかできなかったものが、相手の立場や感じ方を「そういう見え方もあるのだ」と受け止められたり、「これまで見えていなかった側面があるのだな」と気づけるようになったりします。
これは「理解」というよりも「尊重」に近いもので、この「相手への尊重」の気持ちが芽生えてくると、不思議なことに、これまで全くはまらなかったパズルの形が変化していき、関係をやわらかくほぐしてくれるんです。
④複数人で来談してくださる方々を通して感じていること
最後に、たくさんの親子やご夫婦などとお会いさせていただいてきた私が確信していることをお伝えさせてください。
それは、「一緒にカウンセリングに来る」という選択をされている時点で、すでに今ある問題を解決するために関係を良くしよう、そのためにできることをしよう(自分も変わろう)という意思がそれぞれにあるということです。
スピードはさまざまですが「そのような心持ちで来談してくださる皆さんだからこそ、確実にいい変化を起こすことができる」という状況を私は何度も目の当たりにしてきました。
ですので、私はこれからも相談者さん達の勇気ある一歩を大切にしながら、その方たちなりのペースで関係が整っていくお手伝いをしていきたいなと心から思っています。
ということで、今日は心理士という職種の人間を知っていただいたり、少し身近に感じてもらえたら嬉しいなと思い、このようなお話をさせていただきました。
これからも時々、このようなスタイルのお話も挟んでいこうかなと思っていますので、お付き合いいただけますと嬉しいです。
それでは皆さん
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!



