北米ストアの今週の新作は3本。「VirtuGO」と「UlLTRAWINGS」、そしてこれから感想を書いていく「Accounting+」だね。

 

「Accounting+」は、発売前からSIEの吉田修平とかが推していたソフトで、調べてみるとただのインディーゲームではないみたい。

 

『The Stanley Parable』というゲームの制作に関わった人や、『Rick and Morty』というアニメに参加している人が共同開発したソフトらしくて、アメリカではそこそこ注目作っぽい…?

 

うん、PVを見てもいまいち内容がわからないし、こういう時は実際にプレイするのが一番!!

 

という事で今朝から遊び始めたんだけど…

 

もしかしたら超凄い一本かも。

 

 

見出し概要

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購入先:北米ストア

ジャンル:???

言語:日本語非対応

コントローラー:デュアルショック&Move対応

視点:常時一人称視点

移動方式:ポイントワープ移動

 

 

 

見出し予兆

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デュアルショックとMoveの両方に対応しているゲームなんだけど、今回はMoveでプレイ。ソフトを起動してコントローラーの選択を済ませると、モノクロの広いスペースに奇妙な形をしたオブジェクトが。以前Viveでプレイした「Dali 17 Museum」を思い出す世界だね。

 

手元にはプレイヤーの手を表すカーソルと、"NEWGAME "と書かれたボタンが置かれている。

 

(プレイヤーの手はカーソル。オブジェクトに振れると手の形に変わる)

 

(妙に広いスペースに奇妙なオブジェクトが)

 

うん、スクショを見ると「なんか普通~」と感じるかもしれないけれど、実はこの時点で既におかしな事が起こっていまして…

 

変な声がプレイヤーに語り掛けてくる(笑)

 

これね~、差別的な表現になっちゃうけど、なんかゲイっぽいのよね。息が混じったような耳元で囁くナヨナヨした声。

 

んで、この気持ち悪い声に従って操作方法の確認が始まる。

 

すると突然…

 

 

ピコーン!!

 

いきなりゴールドトロフィーを貰っちゃったよ(笑) 開始1分、まだ何もしていないのにゴールドですか…

 

因みに、操作は極端にシンプル。トリガーでオブジェクトを掴む、所定のワープポイントを見ながらMボタンでワープ移動、○×ボタンで暗転カットありの方向転換。以上。

 

ワープ移動を使って旗の立ったラインに進むと、プレイヤーに3つの選択肢が与えられる…

 

 

どれも嫌だな。

 

ここまでは大人しいっちゃ大人しいゲームなのよ。ただ、所々に垣間見える狂気が嵐の前の静けさのような気がして恐い。

 

果たしてどうなるのやら…

 

 

 

見出し本性

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3つの選択肢の中から真ん中の1つをチョイスすると、VRでは見慣れた人気のないオフィスへ。室内のグラも画質も普通だね。

 

(実に普通のオフィス。床の黒いリングにワープ移動が出来る)

 

うん、映像的にも普通なんだけど、ゲームとしてもかなり普通。引き出しを開けたり、ビデオテープを探してデッキに差し込んだり、アドベンチャーや脱出ゲームでお馴染みの簡単な謎解きをしていく感じ。

 

そんなこんなでいくつかの謎解きを終えると、テーブルの中央からVRゴーグルが出現。早速それを装着すると、仰々しい音と共に光の世界に吸い込まれて新たなステージへ。

 

(VR空間にVR機器が現れる事も増えたね)

 

(こんな感じで謎解きをするゲームだと思っていた。この時までは…)

 

新しいステージは先程のオフィスとは全く違う緑に溢れた世界。

 

すると奥に生えている木の"こぶ"の中から…

 

 

変なやつが出てきた!!

 

しかもこいつ…

 

超うるせー!!!!

 

こっちが探索をしている間もF○CK!!を連発。ずっと喚き散らしているのよ。さらにステージに置かれている電話からもやかましい声が。

 

英語だから意味はわからないけど、ハッキリ言って気が変になりそう。

 

(謎解き中もずっと叫び続けてる白い生物。うるさ過ぎる)

 

うん、どうやら「Accounting+」はブラックコメディーみたいだね。こういう狂ったキャラクター達と絡みながら簡単な謎解きをして進んでいく。ステージの移動はVRゴーグルを使って行うみたい。

 

 

 

見出し全てが狂っている…

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続くステージは夜の路地裏みたいな感じだね。奥の方には4人(匹?)の動物がたむろしていて、さっきの白い生物と同じように汚い言葉でワーワー騒いでいる。シチュエーションとしては不良の溜まり場にプレイヤーが飛び込んだ感じだと思う。

 

因みに、映像的にはかなり面白いよ。それに加えて騒々しい台詞が常に飛び交っているもんだから、今までに無かったVR体験になっている。世界観って映像だけで作られるもんじゃないんだな~

 

(かわいいキャラクター達が悪態をつきまくる)

 

このステージでしばらく色々試していたんだけど、キャラクター達の声の演技が実に素晴らしいね。BGMに合わせて韻を踏むような喋り方をしていて、ちょっとしたラップになっていると思う。

 

あと、プレイヤーのアクションに逐一キャラクター達が反応してくれるのが嬉しい。"NUDE"と書かれた雑誌を手に取ると「ワーオ!! ポルノ!!」と叫び出すし、缶ジュースを飲むと「F○CK!! ドランカー!!」と煽ってくる。

 

日本語だとリズムの再現が不可能だろうけど、せめて字幕ぐらいは欲しいな~

 

(その後のステージでも次々に強力なキャラクター達が現れる)

 

(太り過ぎのモンスターの腹を切開する。この後、内蔵ドバーです)

 

(ドクロの背中が楽器になっている。骨を使って演奏も可能)

 

 

 

見出しギルティー? ノットギルティー?

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こんな調子で次から次へと狂った世界を冒険していくんだけど、突然今までとは雰囲気の違うステージへ。

 

ここはもしかして…

 

 

裁判所?

 

どうやら、プレイヤーはさっきの太った生物の腹を切開した事で殺人の容疑を掛けられたらしく、これからその裁判が行われるみたい。

 

正面には裁判官、左を向くと陪審員らしき人達、そしてプレイヤーのいる証言台の上には卵サイズの弁護士の姿が。

 

(これは陪審員達かな? デザインが面白いね)

 

(左上に写っているのが卵の弁護士。今回の事件の経緯も表示されている)

 

たしか『逆転裁判』っていう有名なゲームがあるよね? このシーンを見ていると、裁判シーンはVRとの相性が抜群にいいんじゃないか?と思ってしまうね。「ダンガンロンパ」みたいなゲーム性ではなく、きちんとした法廷モノなんかは映像的にも凄みが出るし、ゲームとしても面白いはず。

 

因みに、ここでの弁護士達の無能っぷりがヤバくてさ、英語でもアホさが伝わってきてマジで最高!!

 

あと、この前プレイした「The Rabbit Hole」以上に『不思議の国のアリス』を感じる内容だね。

 

 

 

見出し狂気の世界の先に…

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その後もまだまだ狂気の世界は続く。裁判で有罪になったプレイヤーがギロチンにかけられたり、さっきの不良達が銃殺されたり、ドット絵のRPGの世界に飛び込んだり…

 

全部紹介するスペースが無いのが残念だね。是非自分の目で確かめて欲しい。

 

(突如始まるカーチェイスの銃撃戦。運転手の母ちゃんが現れて爆笑)

 

(まさかのループ構造。メタ的な視点がふんだんに盛り込まれていると思う)

 

(超お気にい入りのドット絵の世界。方向転換の時に入るエフェクトにも工夫が)

 

(ここでもラップが炸裂!! 英語の台詞が中心なのに全然退屈しない)

 

うん、このゲームね、単にスラップスティックなお馬鹿コメディーじゃないと思う。ゲームとしての構成やVRの活かし方に工夫が凝らされている。

 

なんだろうな~、ゲーム全体が遊び心に溢れていて、且つそれがVRゲームの弱点をフォローするように作られていると思うのよ。

 

例えば、先から何度か書いているラップによるリズミカルな会話。内容も相当笑えるものになっていると思うし、ただ台詞を聴く事がこんなに面白く感じるのは素晴らしい。

 

そして何より驚いたのが、プレイヤーの体験してきた世界をVRを通して見てきた"プレイヤーの分身"とも言える悲惨なキャラクターの出現だね。

 

(いかにもオタクが生活していそうな汚い部屋。そこに佇むのは…)

 

(VRゴーグルで現実逃避をする惨めな男、プレイヤーの姿だった)

 

英語でストーリーの意味がハッキリとはわからないんだけど、これはかなり踏み込んだテーマだと思う。

 

VRをテーマにしたメタトリックはいつか作られると思っていたけど、まさかこの作品でそれに出会えるとは…

 

(オフィスに戻ってきたプレイヤー。部屋にある拳銃でやる事はもちろん…)

 

 

 

見出し現時点での感想まとめ

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今朝の時点で北米ストアの評価は20件(VRゲームではかなり多い方)。そして星の数は5です。

 

トロフィーはゴールドのみ、Fワード連発のいかれた台詞と演技、ポップだけど悪趣味な映像世界、ステージチェンジや方向転換の暗転にお話上の意味を持たせる配慮、そしてVRとメタ視点に踏み込んだ全体の構成…

 

もし日本語字幕が付いていたら、俺も即決で星5評価を下していただろうね。VRでコメディーに挑戦した点も大きい。間違いなく新しいVR体験であると同時に新ジャンル。

 

ん~、これこそインディーの生きる道。アタリショック状態になりつつある最近のVRゲーム業界において、一筋の光とも言える最高の一本だと思う。他のメーカーにもこのぐらいのオリジナリティーとアイディアを盛り込んだ作品を作って欲しい。ガンシューティングや屋敷探索系のホラーはもう飽きられているよ。

 

うん、英語でも凄さは伝わる一本だと思うから、日本の人にも是非体験して欲しい。

 

という事で、久しぶりの星5候補生です!! 超お薦めの一本!!