「つまらない」と思われることが怖くて

ずっと、必死に自分を取り繕ってきた

私には中身があります
出来ます
知っています
無意識にいつもアピール

つまらない、
ありきたりの、
普通の人間だと思われることの怖さ

埋没することは忘れられること
無視される
置いていかれる

小さい頃から
兄を
年上の友人を
憧れの友達を
追いかけて追いかけて
でも置いていかれて

そんなことを繰り返すうちに
つまらないと思われないよう
必死に生きるようになってしまった

特別だと思われたい
すごいと思われたい

公演でも仕事でも人間関係でも
余計な力が入るのは
いつもプレッシャーがかかって苦しいのは
そうやって頑張ってしまうから

がっかりされると
見放される
一人ぼっちになる

そんな小さい頃の記憶が
私のからだのみぞおちの奥に
痛みとして残っていた

その痛みを
そのまま
取り繕わずに
お日様に見せた
お月さまに見せた

ジュクジュクして湿ったようなその部分に
あたたかい光があたった
光は平等に降り注いだ

取り繕わずに
つまらない私のままで
わたしは光を浴びていた

そして、風が通っていった

無防備になるのは
とても不安で勇気のいること

でも、取り繕う戦いはもうやり尽くした

こうやって未完成のまま
私を開いていく勇気を
わたしはつけていきたい