本日は、オルタナティブ・スクール「あいち惟の森」(名古屋市緑区鳴海)を訪ねました。

2年前まで、約20年間に亘り名古屋市千種区の本山で弊社と事務所をシェアしてきた「NEID・国際理解教育センター」さんと「こどもNPO」さんのメンバーが中心となって設立した小中学生向けのオルタナティブ・スクールが「あいち惟の森」です。

“こども”の視点に立った「学び場」は、すでに創られていました。それも昔の仲間が、これを実現していることに感動を覚えます。「やっちゃってるぜ」という感じ。

事務局長の川合(カワピー)さんに本校の理念や現状をヒアリングしている間も、授業中のはずである子供たちがコーヒーを運んできてくれたり、採ってきたトカゲを見せびらかしにきたり、さらには、われわれの会話を何となく聞いていたのか、学校の実情を教えてくれたりと、その子供たちの様子で彼らが実現している「学び場」が伝わってきました。

彼らの教育観もさすがにしっかりしていて、「自立」と「共生」を目的に、「自発」を促すアプローチと「他発」で導くプログラムを個人の成長や年齢によって組み合わせたカリキュラムできちんと構成されていました。

まだ開校2年目ということで、試行錯誤はあるのでしょうが、地域からのニーズも徐々に広がり、すでに教室の拡張も検討しなけれないけない状況になりつつあるようなのです。

対応してくださった事務局長の川合さん、校長の青野さん、また、コーディネートしていただいた代表の伊沢さん、ありがとうございました。近しい方々ではありますが、まったく尊敬してしまいます。

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本日は地元で、子育て中のお母さんや元学校の先生のお話しが聞けました。

 

子供も、親も、先生も、地域も、「みな今の学校は変わった方がいいと思っている」という現状がある気がしてきました。

 

ですから新たな学校づくりが大切だと言っている私や私たちが特殊なのではなく、こう思っている人の方が多いのではないかと、、。

 

でも学校は、なかなか変われない。それぞれが力んでしまって変わらない。

 

ということならば、それぞれが、それぞれの立場で今の学校に期待しない方がいい。それぞれがテキトーに学校に関わればいいのでは? それだけで学校が変われるのかもしれない。

 

先生は、もうこれ以上新しい仕事は背負い込みたくない。親は、これ以上学校の枠に子供をはめ込んでほしくない。子供は当然もっと赴くように学び遊びたい。地域の人々は、もっと自分たちにできる教育があるのではないかと思っている。

 

それでいて、今の公教育には、案外自由度もあるし、個別のニーズに応えることが法的にも支持されているのだという。

 

ならば、それぞれがそれぞれの思う教育を勝手にやり出せばいい。そうなれば、先生たちも、ある基準に沿った枠にはめる必要がなくなるため、仕事も楽になる。先生に余裕ができる分、公教育は、何らかの課題があって思うように教育ができない人たちのための個別支援に注力できる。教育でなくケアに回ればいい。

 

これこそ、教育も学校もフェイドアウトして、ケア業界に組み込まれていく道ではないだろうか。ヒアリング初期段階での仮説です。

学ぶ側の人たちにもヒアリングしないと。ということである高校生に聞いてみた。

 

M:勉強しなくてもいいし、学校に行かなくてもいい。そうなったら何やりたい?

高:世界中を旅したいかな。1年ぐらいずっと旅に出る。

M:世界のどこに行ってみたい?

高:イタリアとかフランスとかクロアチアとか、、。

M:どうして、そこ?

高:世界史でいっぱい出てくるし。

M:ふ~ん。世界史に興味があるんだね。他には?

高:中東、モンゴル。ブータンもいいかな。

M:どうして?

高:「マギー」(漫画)の舞台だから。「キングダム」(漫画)の中国もいいな。万里の長城を見てみたい。

M:長旅から帰ったらどうする?

高:お金を稼がないと、、、。

M:へ~稼ぐんだ。どんな仕事にも就けるとしたら何をやってみたい?

高:う~んと、、。カメラマンかな。映画を撮るとか。

M:なるほど。旅をしながら仕事ができそうだね。

 

そのあと、映画監督の話し、カメラマンの話し、JICAの話し、平和学研究者の話し、世界の紛争の話し、ワークショップの話し、PS文庫「ワークショップは宝の山」の話しへと展開した。高校生がその本を読みたいと言った。受験勉強より面白いはずだ。

 

旅で学べることは多いと思う。