開業登録の申請をしたパンダは
開業の時期を3月と決めた。
3月は人の出入りも多いし、
年度の変わり目でもあるので
社労士のニーズが他の時期より
高いのでは?
そう考えて3月開業することにした。
開業するために
妻から登録費用を
工面してもらったことは
前述のとおりだが
開業するためには
1つ条件があった。
それは、
今勤めている職場(B社)を
辞めないこと
パンダとしては脱サラして
すぐにでも独立したかったが
開業したところで
顧客はゼロ。
開業前の時点でも見込み客はなし。
妻と子ども2人を養っているパンダの
収入がなくなるということは
家族が食べていけなくなる
ということ。
当然といえば当然の条件だった。
したがって
開業社労士と言っても
中身は普通の会社員だった。
さて、開業を3月と決めたのはいいが
顧客もいない中、
なにをすればいいか?
パンダは考えた。
まず、思いついたのは
名刺を作ること。
開業登録を済ませて
初めて社労士を名乗れる
そういう思いもあって
名刺は前々から作りたいと思っていた。
さて、名刺をつくるといっても
ただ、事務所名と自分の名前だけでは
味気ない。
普段、仕事をしている中で
数々の名刺交換をしてきたが
自分がもらって印象に残っている名刺は
どんなものだったか?
パンダは名刺フォルダを取り出し
過去に交換した名刺を見だした。
数々の名刺の中で、印象に残ったのは
・色合いが目立つもの
・名刺の素材が特殊なもの
・イラストが入っているもの
などいくつかあったが、
パンダの中でこれいいな
と思ったのは
顔写真付きの名刺だった。
名刺は交換した後
しばらく合っていないと
この人がどんな人か思い出すのが
難しい。
顔写真があると
後から名刺を見たときでも
思い出してもらえる。
そう思い、パンダは
自分の顔写真入りの名刺を
作ることにした。
さて、名刺を作る際は
本来、印刷会社に依頼するのが
普通だと思うが
パンダは勤めているB社で
社員の名刺作成を担当しており
名刺ソフト(ラベルマイティ)を使い
市販の名刺用の用紙に
印刷していた。
偶然にも
パンダが自宅で使用している
パソコンにその名刺ソフトが
はじめからインストールされていたため
パンダはそのソフトを
使って社労士事務所の名刺を
作成することにした。
ちょうどこの頃に
社労士手帳と徽章が
社労士会から送られてきていた。
社労士手帳と徽章を
目の前にすると
テンションが上がり
社労士になったという
実感が湧いてきた。
早速、徽章をスーツのジャケットに取り付け
自宅の中で妻に写真を撮ってもらった。
名刺の表面には顔写真、名前、
事務所名、事務所連絡先
を表記し
裏面には
自分のプロフィールを
記載した。
出来上がった名刺を見ながら
早くこの名刺を配りたいな
と思っていたときに
社労士会から案内が届いた。
4月に新規登録した社労士向けに
3日間の基礎研修を行う
という内容だった。
研修は平日の日中に開催されるため
参加するためには
会社を休まなければいけない。
しかし、この研修は
自分と同じ新規登録の社労士と
顔を合わせる絶好の機会
しかも社労士の開業について
右も左も分からないパンダにとって
実績のある社労士の先生方から
研修を受けられるという
またとないチャンス
パンダは
会社に有給休暇の届出を提出し
4月の新人研修に参加することにした。
⇒ 第25話へ続く