S氏から子会社の
給与計算、社会保険事務等の
代行依頼があり
見積書を提示した
パンダであったが
見積書を送ってから
2週間が経過しても
S氏から連絡は無かった。
S氏の勤める会社は
大企業なので
決裁が下りるまでに
多少時間がかかるものだと
思ったが
さすがに2週間は長い。
ひょっとして決裁が下りなかったのか?
それとも合見積で
親会社と顧問契約を結んでいる
社労士法人が受けることになったのか?
仕事が決まったと思っていたパンダは
段々不安になってきた。
そして見積書を送付してから
1ヶ月が経過しようとしていたときに
パンダの携帯が鳴った。
S氏からの着信だった。
パンダへの依頼を見送る
という電話かな・・・・・
と不安な気持ちがいっぱいで
電話にでた。
「パンダさん、お世話になっております。
連絡がおそくなり申し訳ございませんでした。
子会社の給与計算代行の件ですが・・・・」
ここまで聞いて、
この先を聞くのが恐くなる。
断りの言葉であっても
冷静に、冷静に
と自分に言い聞かせ
S氏が発する次の言葉を聞いた。
「ようやく、決裁が下りまして
パンダさんにお願いすることになりました。
12月給与からいけますか?」
!!!
断りの言葉がきたときの
対応ばかり考えていたので
一瞬、固まってしまったが
「ありがとうございます。宜しくお願いします」
とパンダはS氏に伝えた。
続けて
「契約書を後日お送りします。」
と伝えた。
こうして念願の初仕事を受けることになったパンダ。
契約開始は約1ヶ月後の12月1日からとなった。
さて、契約書を作成しなければいけないが
会社での勤務時に契約書を製本することはあっても
社労士事務所の契約書を作るのは
当然、今回が初めて。
ひな形みたいなものはないかな?
と思ったときに
4月に受けた新人社労士研修の
ときに受け取った事務所開業マニュアル
があることを思い出した。
開業マニュアルに載っている
顧問契約書の見本を
見ながらとりあえず
初めての契約書を作成した。
そして作成した契約書のデータファイルを
S氏にメールで送信し、
内容を確認していただくよう伝えた。
すると、すぐに電話で連絡があり
「契約書の内容確認しました。
問題ありませんので、宜しくお願いします。」
と返事があり
パンダはほっと一息ついた。
そして、
「では、契約書を製本して
郵送しますのでご捺印お願いします。」
とS氏に伝えた。
するとS氏からは
「一度、弊社の人事担当役員でもある
常務取締役に一度会ってもらえますか?
そのときに契約書をお持ちください。」
と言われた。
これまで、親交のあるS氏としか
やり取りをしていなかったので
まさか役員に挨拶するなんて
思ってもみなかった。
とは言え、
これから顧問契約を結ぶのであれば
会社の取締役に挨拶するのは
当然のことでもある。
「わかりました。
では後日、日程調整の上
お伺いします。」
とパンダは答えた。
電話を切ってから
”とりあえず、これからどうしよう?”
とパンダは悩み始めた。
初めての契約の取り交わし
初めての役員への挨拶
初めての仕事の受託
すべてが初めてのことなので
”失敗したらどうしよう”
という不安が襲ってくる。
悩んでも悩んでも
どうしたらいいのかわからなかった。
そこで、いつも面倒を見てくれる
トド先生に相談することにした。
⇒ 第50話へ続く