S氏の会社を出て

事務所(自宅)に戻った

パンダは早速見積書の

作成に取り掛かる。

 

 

業務委託の内容は

 

給与計算

社会保険手続き

雇用保険手続き

労働保険料納付手続き(年度更新)

社会保険定時決定(算定基礎届提出)

 

と先程の打ち合わせで聞いた。

 

 

報酬の設定をどうするか?

 

 

 

一応、パンダの事務所にも

報酬一覧はある。

 

以前、ホームページを作成したときに

他の社労士事務所の報酬体系を

見よう見まねで作っていた。

 

 

それによると

社会保険、雇用保険の手続きを

含む顧問料は

従業員20人未満の場合2万円

 

給与計算代行は

1万円+1千円×人数

としていたので

 

 

今回、依頼のあった会社の人数で

見積もってみると

 

月額報酬は4万8千円となった。

 

 

 

見積金額が計算できたところで

見積書を作成する。

 

 

 

と言っても

当然初めて見積書を

作るので見積書のひな形は無い。

 

 

 

とりあえずGoogleで

「見積書 ひながた」

で検索すると

 

 

Excelの見積書が

幾つか見つかったので

それを元に作成することにした。

 

 

 

宛名、業務委託内容、金額、

パンダの事務所名等

必要な情報を入力し、

見積書を印刷した。

 

 

 

パンダはこれまで

総務部門で長く勤務していたこともあり

見積書や請求書を作ること自体は

経験があったので

難なく見積書を作成することが出来たが

 

 

ここであることに気付く。

 

 

 

請求書や見積書に押す

印鑑が無い。

 

 

 

通常、見積書や請求書には

会社印(角印)を押すが

 

パンダが持っているのは

自分の名前の印鑑のみ。

 

 

個人事業主なので

別にそれでも問題は無いのだが

 

見積書や請求書等に

個人印を押すのは

少し格好が悪い

とパンダは思った。

 

 

 

事務所印、事業主印を作ろう!

 

 

パンダはそう思い、

またGoogleで検索する。

 

「会社印」

 

で検索すると複数の印鑑作成業者が

ヒットしたので

そのうちの1つから

会社印を作成することにした。

 

 

印鑑が出来上がるまでに

時間がかかるのでは?

 

と心配していたが

即日出荷可能ということで

すぐに申し込んだ。

 

 

一番安い材質の柘(つげ)の印鑑で

・事務所印(角印)

・代表者印(丸印)

・銀行印

の3本セットのものを購入した。

 

 

 

2日後、注文した印鑑が届いたので

作成した見積書に

角印を押し、

S氏の会社に郵送した。

 

 

数日後、S氏から電話があった。

 

見積書を確認したとのことだった。

 

 

 

その上でS氏はこのように言った。

 

「見積金額なんですが、

 弊社の予算としては

 年間50万円で考えていまして、、、

 

 現状の御見積りだと

 50万円を少し超えてしまうんです。

 

 年間50万未満であれば

 社内決裁も取りやすいのですが

 

 再度、お見積りいただけないでしょうか?」

 

 

 

パンダにとっては

初めての顧客獲得の最大のチャンスであり

 

また、S氏とは

これまでも付き合いがあり

今後もお世話になることになる。

 

 

 

パンダは

”わかりました。見積書を修正の上再度お送りします。」

と伝えた。

 

 

 

そして、見積書の金額を

月額報酬4万円に修正し

再度発行し、S氏へ送付した。

 

 

 

数日後、S氏から連絡があり

社内の決裁が下りるまで少し時間がかかることを

伝えられた。

 

 

 

パンダはS氏からの連絡を待つことにした。

 

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その後1週間が経過し、

 

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2週間が経過しても

S氏からの連絡は無かった。

 

 

 

⇒ 第49話へ続く