進行性核上性麻痺という病気は、よく転倒することが特徴の一つです。
夫は、たぶん、転倒が少ない方だと思います。
初期の頃の方が、よく転倒してました。
今は1人で移動するのが難しくなってるし、基本、私が介助しているので転倒は減ってます。

夫のベッドの横にはセンサーマットを設置していて、夫が足を置くとピーピー鳴るようになっています。
私は、その音を聞いて駆けつけます。
たいていの場合、夫はベッドに腰かけて、両手で手摺りを握っています。
動きがにぶくなってるので、音を聞いてから駆けつけても間に合います。

一昨日、夜中の3時頃だったかな。
いつものようにピーピー音を聞いて駆けつけると、夫の姿がありません。
ん?と思って、よく見ると、手摺りを握ったままセンサーマットの上に尻餅をついてました。

足が滑って転んだのですって。

さあ、そこからが大変。
床に転がってるわけではありませんが、座り込んでる姿勢から、どうやって立たせよう。
OTさんのリハビリでは、床に転がってる状態から、椅子を使って起き上がる練習はしています。
でも、もう少し広い場所でないと、その方法が使えません。
夫が座り込んでる場所は、ベッドと壁との間なんです。

私は、夫の後ろに回り込み、抱え上げてベッドに座らせようとしました。
夫は両手で手摺りを握っているので、二人で息を合わせ「せーの」で起きよう。
でも、ダメー。夫が踏ん張れない。

夫の体重、65kg。私が抱えるには重すぎる。


夫は足がすべると言います。寝てたから裸足です。
滑り止めのついた室内シューズを持ってきて、夫に履かせました。
そして、もう一度。「せーの!」
私は渾身の力で夫を引き上げました。
何とか、何とか、夫をベッドに座らせることが出来ました。
もう、私はヘトヘト。


それから、夫をトイレにつれていって、またベッドに寝かせました。
夫は寝たけど、私は、もう眠れない。

昨日のOTリハビリで、その話をすると、「ベッドの高さ下げました?」とOTさん。
あら?そんなこと全然思いつかなかったです。笑い泣き
せっかく介護ベッド導入してるのに、その機能を使いこなせてない。
ベッドに座らせるんだから、低い方が楽だよね。
とっさのときって、そういうこと思いつかないんだなあ。

今回もケガしなかったので、まあ良しとしましょう。おねがい
 

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