本日は、訪問入浴の体験レポートをお届けしたいと思います。
って、実際、体験したのは夫で、私が体験したわけじゃないですけどね。
介護者目線での体験レポートと思って下さい。
今回、お願いした訪問入浴事業所はお試し利用が出来ます。
1度お試しした後、気に入れば本契約する流れになるそうです。
約束した時間は11時半。
11時20分に電話がかかってきて、予定通り11時半に到着出来ますと。
私は下に降りて、マンションのエントランスで待ちます。
インターホンがまだ故障中で、室内からオートロックの解除が出来ないのです。
どうやら、本当に、4月になるまで故障は直らないかも。
11時半に訪問入浴さん到着。
男性1名+女性2名(内1名は看護師)と、初回だからということで管理者さんも同行。
私も含めると5人でエレベーターに乗ります。
でっかい荷物も一緒だから、我がマンションの狭いエレベーターは満杯になりました。
他に誰も乗ってこなくて良かった。
部屋に到着したら、まずは防水シートを敷いて、スタッフさんが浴槽を組み立てます。
その間に、看護師さんは夫のバイタルを測定。
いや、もう、皆さん、テキパキされてます。さすがプロって感じ。
お湯は我が家の浴槽にお湯を張り、そこからポンプで汲み上げます。
事前にお湯を貯めておく必要はないそうです。
タオル、バスタオル、シャンプー、ボディソープ、全て事業所が用意してくれます。
もちろん、利用者側にこだわりがあれば、用意するのは自由です。
夫の場合、お尻が真菌に感染してるので、お下の洗浄だけ「コラージュフルフル 泡石鹸」を使ってもらいました。
コラージュフルフルは抗真菌成分配合の薬用石鹸です。
本当は、全身、これで洗ってもらっても良いのだけど、そんなことしたら高くつくから。
案の定、お下だけなのに、ジャバジャバ使われました。
1プッシュだけにして~って言いたかったけど、言えない。
さすがに、初対面のお試しで、そんなこと言えないー。
夫の場合、まだ寝たきりではありません。
昼間はリビングにいるので、椅子に座った状態からのスタートになります。
衣類を脱がせるときもタオルをかけて、素っ裸にならないようにして脱がせてくれます。
椅子にもバスタオルを敷き、夫を浴槽に入れる時はそのバスタオルごと身体を持ち上げます。
私、ちょっとビックリしました。
夫は、支えれば歩ける状態なので、自分で浴槽に入らせるのかと思ってたんです。
それをバスタオルで包んで持ち上げるなんて、すごい原始的というか、力業なんだなあ。
夫も、怖かっただろうと思います。
落としたらどうなる??
でも、訪問入浴の浴槽って、中にハンモックみたいなネットを吊るすんですね。
そこに利用者を寝かせるので、自分で入らせたらうまくいかないのだろうと思いました。
しかし、スタッフ3名の連携がすごかったです。
完全に役割分担出来てます。
身体を洗うのも3人がかかりですが、無駄がありません。
私は、スタッフは手袋をして身体を洗うのだと思い込んでたんですが、違いました。
手袋はせずに、素手で、タオルを使って洗ってました。
陰洗って、どうやって洗うのか、私、実は興味あったんです。
自分の参考にしたかったので、ジっと食い入るように見つめてしまったんですが、
タオルで隠されていて、見えませんでした。
その昔、20年くらい前の話ですが、知人のお舅さんが訪問入浴を受けてたんです。
その時に聞いた話では、陰部に関しては「ここはご家族で洗って下さい」って言われたそうです。
知人が手袋して、お舅さんの陰部を洗ったとか。
今とは時代が違うのかな。
それとも、事業所によっては、そういう方針のところもあるのかな。
よくわからないです。
入浴が終わった後は、椅子に戻して、お尻の薬を塗ってから衣服を着せてくれました。
椅子に戻すときには、どうやって戻すか、スタッフ同士で相談してました。
寝たきりの利用者が多いので、ほとんどはベッドに戻すパターンなんですって。
夫のように椅子(しかもダイニングチェア)に戻すパターンは珍しいそうです。
部屋に到着してから、帰るまで、50分くらいだったかな。
私は、今後の利用について、管理者さんと相談しようと思ったんですが
「お気に入りましたら、また、ご利用下さい。ケアマネさんに連絡していただければいいですよ」と、それだけ言うと、サッサと帰っていかれました。
夫に「また来てもらっていい?」と聞くと「いい」と言うので、早速ケアマネさんに電話しました。
契約の詳細については、事業所さんから直接電話してもらうということに。
主治医からの「入浴可否意見書」というものが必要になるそうです。
以上、abatanからの訪問入浴体験レポートです。
きっと、それぞれの事業所さんによって、やり方は違うのだろうと思います。
例えば、この事業所はタオルやシャンプー等、すべて用意してくれますが、
利用者側で用意しないといけない事業所もあると、SNSで見たことがあります。
逆に、事業所が、シーツを用意して、次の利用日まで貸してくれるサービスなどもあるそうです。
訪問入浴の度に、きれいなシーツに交換してもらえたら有難いですね。
残念ながら、この事業所にシーツサービスはありません。
利用者側がシーツを用意すれば、シーツ交換はしてくれます。
どこの事業所も経費削減で、無料サービスについては縮小傾向のようです。