「幸せホルモン」という言葉を聞いたことがありますか?
幸せホルモンというのは俗称で、正確にはホルモンではなくて神経伝達物質ですが、
「セロトニン」「オキシトシン」「ドパミン」の3種類が、幸せホルモンと呼ばれています。

●セロトニン

セロトニンは、精神を安定させる物質です。
そして、体内時計を整える働きがあります。
セロトニンが不足すると、イライラし、攻撃的になり、うつ病を発症することもあります。

セロトニンを増やす方法はいくつかありますが、一番簡単に出来て大切なこと

朝の光を浴びる!

お部屋のカーテンを全部開けて、太陽の光を浴びながら、朝食を食べて下さい。
太陽の光が入らない部屋なら、人工の強い光でも効果はあるそうです。
そして、タンパク質をしっかりとってください。
トリプトファンというアミノ酸がセロトニンの材料になります。

●オキシトシン

オキシトシンは、愛情ホルモンとも呼ばれます。
心に安らぎをもたらし、ストレス状態を軽減させます。

オキシトシンを増やす一番の方法は、

スキンシップ!

手を握ったり、ハグしたり、マッサージしたり。
ペットと触れ合うのも良いそうです。

●ドパミン

ドパミンは快楽物質とも呼ばれます。
目標を達成したり、褒められたりしたときに分泌され、やる気を出してくれます。

進行性核上性麻痺というこの病気、ドパミンが不足してます。
ドパミン自体が不足しているというより、ドパミンの受容体が減少するそうです。
だから、レボドパを服用しても、なかなか効果は出ないんですよね。
難しいんです。この病気の人がドパミンを増やすのは、本当に難しいです。
わくわく先生が、ワクワクすることをしなさい、というのはドパミンを増やすためですね。
でも、ワクワクしないんだからどうしようもないです。

私が出来ること、実践してることは、褒めることかな。
「そんなこと知ってるの?すごいね」とか
「上手くお箸使えてるやん。頑張ってるね」とか

ただ、褒め方も難しいな、と思います。
うちは、子ども返りしてる部分があるから大丈夫ですけど、
プライドのある人だったら、馬鹿にされてると思うかもしれませんから。
そのあたりは、相手の性格も見ながら対応していかないと仕方ないですね。

上記3種の他に、エンドルフィンという物質も「幸せホルモン」と呼ばれることがあります。
ランナーズハイと呼ばれる現象を起こします。
でも、進行性核上性麻痺の患者がランナーズハイを起こすほど運動することはないでしょうから、割愛しますね。

進行性核上性麻痺の精神症状、あるいは、認知症患者の周辺症状を和らげるのに、幸せホルモンは効果があると思ってます。
そんな理屈通りには行かないよ、と思われるかもしれないけど、ちょっとしたことの積み重ねで変わってくることもあります。
セロトニン⇒オキシトシン⇒ドパミンの順番で実現していくことが大切だそうです。

 

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