夫には、Mさんという親友がいます。
夫は親友という言葉を使ったことはないんですが、Mさんは夫のことを「親友」と言ってくれてるようです。

 

Mさんと夫は高校時代同じクラブの同期。
でも、Mさんはストイックで真面目な秀才、夫は凡才で結構いい加減、大口叩くタイプ。
性格が違うというだけでなく、住む世界の違う人って感じなんです。
私たち夫婦がMさんのお世話になったことは数限りなく、私たちがお役に立てたなんてことは一度もない。正直、バランス取れてない。
なので、Mさんが夫を親友と言ってくれてるのが、何となく不思議でしっくり来ません。
で、軽い気持ちで、「どうしてMさんはあなたの親友なの?」と夫に聞いてみたのです。

 

大学病院の受診時、私が手続きで席をはずしてるとき、夫がMさんに言ったらしいです。
「abatanから難題ふっかけられて困ってる。親友とは何だ?なんて聞かれる」って。
Mさんは、「それは定義の問題だ」って答えたそうです。

 

ん?私は、そんな難題ふっかけたつもりないんですけど。
親友とは何か?なんて聞いたつもりもないし。ただ、不思議に思っただけ。
だって、私だったら一方的にお世話になってる関係って居心地悪いから。
でも、夫はそんなこと気にしない。感謝はするけど、卑屈になることはない。
これが夫のすごいところなんだな。
もし、私と夫が逆の立場で、私が病気で夫に介護されてる立場だとしたら、私は卑屈になってるかもしれない。
夫が卑屈にならないから、私は楽でいられる。

 

私にも友だちはいます。友だちの数は多い方かも。でも、親友と言える存在はどうだろう。
高校のクラブの同期とは、今でもずっと仲良くて、色々相談もします。

けど、親友という感じじゃないな。仲間って感じ。
そういう仲間にも、このブログの存在は明かしてません。
夫の病気のことは打ち明けてるけど、ブログ見られるのはちょっとイヤかなあ。

 

このブログの存在を明かしてる友達は一人だけです。
彼女のことは、親友というのとはちょっと違う感じがする。親友というより、心友?
自分の弱みをさらけ出しても大丈夫な人。
どんな私でも否定せずに受け入れてくれる、と信じられる人。
現実、ほぼ会うこともないし、何かでお世話になる、なんてことはないと思う。
でも、自分を理解してくれる存在がいるというだけで、気持ちが強くなれます。

友だちでも、親友でも、心友でも、定義はどうでもいい。
私には、私を支えてくれる人がいる。
そのことに感謝しながら、生きていきたいと思います。

 

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