当日は、7時前にMさんが迎えに来てくれました。
夫は前日からソワソワ。「あいつ大丈夫かなあ。起きれるかなあ」って。
Mさんは、今でも現役で働いてるのだから大丈夫ですよ。
それより、自分が早起き出来るかの方を心配してちょうだい。

 

久しぶりに会うMさんは、白髪が増えて老けてました。ま、お互い様なんですけどね。
受診する大学病院は私の母校でもあります。私は薬学部出身なんです。
ただ、薬剤師の免許は持ってるものの、実務経験があまりなく、ペーパー薬剤師です。
なので、あまり大きな声で「薬剤師です」とは言えません。

 

診察室に入ると、神経内科の教授が私に頭を下げて、「M先生にはいつもお世話になってます」って言うんです。
私、Mさんの奥さんでもないし、私に頭下げられても、え?って感じでビックリ。
「M先生は、すごく偉い先生なんですよ」って言われました。
私たちは気安くMさんって呼んでるけど、そんな偉い先生だったんだ。

 

教授の診断は、「進行性核上性麻痺」で間違いないということです。
他の病気の可能性はありませんと断言されました。
やはり、この病気を一度の診察で見抜くことははなかなかないようです。
夫の主治医のH先生も、同じ大学の出身で、現教授の先輩にあたる医師なんだとか。
偶然とは言え、いい先生に巡り逢えたのだいうことに感謝です。

 

新薬の臨床試験は、今現在は行っていないそうですが、参加するとなると、いくつかの条件をクリアしないといけません。条件というのは、その治験ごとに違うのですが、例えば、発症〇年以内とか、こういう症状があってこういう症状がないとか、ある種の疾患がないとか、ある種の薬を服用していないとか、色々です。夫の場合は、腰の手術をしていてボルトが入ってるので、それが除外基準になる可能性があります。
とりあえず、新薬の臨床試験があれば、参加したいという意思は伝えました。

 

PSPの診断に間違いないと言われたものの、結局、1週間程度の検査入院をすることになりました。大学病院には、町のクリニックにはない検査機器が揃ってますし、臨床試験を受けるなら、色々な検査が必要になるのだそうで、出来るだけの検査はしておこうって感じでした。

 

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