夫がPSPと診断されるまでの経過を書きたいと思います。

 

いつから発症したのか・・・1年前か2年前か・・・実はよくわかりません。

夫は、若い頃からの腰痛持ちで、ロキソニンを毎日飲んでいました。何十年も毎日、です。
プロスタグランジンの点滴、ブロック注射なども試しましたが効果がなく、手術を受けることになりました。
2016年10月のことです。病名は、腰椎すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症。
全身麻酔で5時間以上かかるたいそうな手術になりました。
術後半年間はコルセット着用、経過は順調とのことでしたが、なかなか元通りというわけには行きません。

 

2017年3月、65歳で会社を退職。リハビリも兼ねて近所のスポーツジムに入会し、週3回通っていました。
手術をして1年経っても、歩き方がおかしい感じが続きました。姿勢も、ずいぶんと前かがみになってるし。手術は失敗?とも思いましたが、元々、手術をしても完全に治るわけではないと言われてたので、こんなものかと自分を納得させるようにしていました。痛みがとれただけでも良かったのかなと。

 

ある日、夫と並んで歩いていると、突然、私の視界から夫の姿が消えました。え?と思って、横を見ると、夫が地面に転がっていました。本人はつまづいたと言うんですが、普通つまづいたときって、「あっ」と声が出たり、手でバランスとったり、何らかのアクションがありませんか?
それが何の気配もなく、突然、地面に転がっていたのです。そのときから、何か変だなという違和感を感じるようになりました。

 

それ以降、自転車でふらつくことが増えました。バランスが取れなくなると、手を伸ばして、何でもつかもうとします。それがロープであったり、細い木の枝であったり、そんなのつかんでも支えにならないのに。そして、そのまま倒れて怪我をするのです。会社のOBさん達との飲み会に行ったとき、ズボンがドロドロになって帰ってきたことがあります。酔っぱらって、何度も転んだようです。そのときは、飲みすぎだって怒ってしまいましたが、この病気のせいで転びやすくなってたのですね。
ある日、私が出かけていて家に帰ると、鼻に大きな絆創膏をした夫がいました。聞くと、自転車で転んで血だらけになって、病院で縫ってもらったとか。かかりつけのK病院まで、自分で行ったそうです。もう自転車は危ないから乗らないで欲しいと言いました。そして、杖を購入しました。

 

いつの間にこんなに転びやすくなったのか、今となっては記憶が曖昧です。
歩行が不安定なのは腰の手術をしたからだと思い込んでいたし、整形外科の先生も、足の筋肉が弱ってるからと言うし、素人の私たちがこの病気を見抜くのは無理な話だと思います。

 

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