活動報告(アッシュ・J・ケニーの日記、マター0 その5) | とあるアークスの日常

とあるアークスの日常

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惑星ナベリウス、アムドゥスキア、リリーパ。
俺達アークスが現在、主な探索対象としている惑星だ。
大進撃があった10年前から、それは変わっておらず、この三惑星以外の星にアークスが降り立つことはほぼない。
ましてや、アークスでない一般市民ならなおさらだ。


・・・そこはオラクルの人間たちが知る三惑星とはまた違った星だった。


半ば強引にバテルに引き取られた俺はそのまま流されるまま、アークスが惑星間を移動するためのキャンプシップに押し込まれた。
そして、その星に降り立った。
外見はナベリウスに近く、緑のあふれる美しい惑星だ。
澄んだ空気に包まれた大地には沢山の生命に溢れ、特に植物にその影響が色濃く出ていた。
見上げるような・・・それこそ、市街地に並ぶビルのように巨大な木々が何本も空へと伸びているのを見たときは唖然とした。


「アークスシップから外に出るのは多分初めてだろ?」


バテルはどこか面白そうに俺を見ていった。
記憶はないが、アークスでもない限りシップの外に出ることはまずない。
俺は頷いた。


「船の中と比べれば多少不便はあるが、得られないものも数多い。なにより、健康的な体になれる」


キャンプシップから降りた後、巨大な木々の森を歩いていく。
そして、バテルは言った。

「今日からしばらく、この星に滞在する。お前も付き合え」

いつまで? と問いかけると、結構長く・・・などと適当な答えが帰ってきた。
それから、俺はバテルの言う『結構長い時間』をその惑星で過ごした。




次にアークスシップに帰ったのが、それから6年経った後の事だった。