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お立ち寄り頂いて
ありがとうございます ☕️🍰🍵
いつも素敵な映画レビューを書かれる J さま
のこの映画のブログを読んで、いてもたって
もいられずその日のうちに観て来ました！
（⚠️ネタバレあります⚠️）
（ぜんっぜん関係ありませんが、この動画のグレイザー
監督、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のブライアン
に良く似てませんか？）
実際はこの⬆︎動画に流れているオペラのよう
な音楽はなくて、極端に音楽の少ない映画
です。
『関心領域』とは？
https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/news/archives/12
J さまによりますと観客にとって非常に不親
切な映画とのことでしたので、こちら⬇︎を観
て予習して行きました。
１時間に２千人もの人を殺害できるというポ
ーランドのアウシュビッツ収容所の所長ル
ドルフ・ヘスは、なんとアウシュビッツと塀
１枚隔てたとなりの庭付きの豊かな家で家族
と幸せな暮らしをしていました。
実際に撮られた写真はどれも、塀が入らない
ように撮られていたそうです。
本当にごく普通の幸せ（そう）な家族の暮ら
しだけが淡々と写し出されて行くのですが、
壁の向こうには焼却炉から黒い煙が立ち上
り、絶えず焼却炉の稼働音や銃声、怒声、叫
び声が聞こえてくるのです。
それらの＂音＂を消すために、それ専用の人
を雇って、家の周りにバイクを走らせていた
そうです。
家族たちは全くそれらの恐ろしい＂音＂に無
関心で暮らしている。
その＂無関心＂というものの恐ろしさ。そし
て彼らは特別な人たちではなく、その＂無
関心＂というのは私たちの中にもあることこ
そが最も恐ろしいことであると気づいて欲
しい…というのがユダヤ系イギリス人の
ジョナサン・グレイザー監督の意図するとこ
ろのようです。
感想は…
オッペンハイマーと同じく、重過ぎる現実を
思いました。
また、この家族は幸せそうに見えるだけで、
決して幸せではないとも思いました。
いくら無関心で、塀の向こうのことは関係な
いというマインドで生活していても、塀の向
こうから聞こえてくる恐ろしい＂音＂は、家
族の心に絶えず負荷をかけているようです。
娘は夢遊病のように、夜起きていることが
多いし、赤ちゃんはいつも泣いています。
アウシュビッツのすぐ隣で暮らしていた頃の
ことを訊こうとしたが、ブリギッテはこう言った。「覚えていない方がいいことよ。」
とルドルフの第３子で次女のブリギッテは語
っています。
父がアウシュビッツの所長であったことに、
彼女は何の責任もないのですが、そのことは
当然ながら彼女の人生に重くのしかかって来
たようです。
ルドルフは任務のためやむを得ませんが、
妻のヘートヴィヒは、よくこの家で子育てを
しようと思ったものだと思います。
ルドルフが昇進して、引越しする！となって
も大反対！！結局ルドルフは単身赴任となり
ます。
恐ろしい＂音＂が聞こえてくる庭でくつろ
いで『ここは天国ね。』と。
いくら監督が、『彼らは私たちと全く変わら
ない。』と言っても、ヘートヴィヒのこのハ
ートの強さは、とてもマネできません。
この家の暮らしに漂っている緊張感、
圧迫感。
戦時下にあってこんなにも裕福な暮らしがで
きると言われても、この家にいたら精神がお
かしくなってしまう！とても住めないと思い
ました。
ヘートヴィヒの母が尋ねて来て滞在します。
娘の豊かな暮らしぶりに感嘆するのですが
何日か？経ったある夜、塀の向こうで赤々と
燃える炎を窓越しに見て
翌朝、娘に何も言わず消えて（帰って？）し
まいます。
使用人に当たり散らしながら、家の中を探し
回るヘートヴィヒが見つけた母からのメモ。
多分何が書いてあったか観ている私たちには
わからなかったと思うのですが、破いて釜戸
に捨てます。
この母の感覚に、やはり私を含め多くの方は
近いのではないかなと思います。
私の中にも無関心はある。
そしてそれは時に残酷なものとなることも
ある。
それにしても、この＂家＂は恐ろしい。
立ち昇る黒い煙以外は何一つ塀の向こうの視
覚的描写はなくても、その恐ろしさをひしと
感じる映画でした。
こちらも参考にさせていただきました⤵︎
キリスト教の『福音』とは？
2022/04/12のブログ💁♀️⤵︎
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No.２９６
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