日本経済が動き出していると市場が評価、心強く思う=株最高値で岸田首相

 

岸田文雄首相は22日夕、官邸で記者団に対し、日経平均株価が史上最高値を更新したことについて「今、日本経済が動き出している。それを国内外の市場関係者が評価してくれている。このことについて心強く思うし、力強く感じている」と述べた。

その上で、今年はそういった動きを定着することが出来るかどうか勝負の年であるとし、「デフレ脱却に向け、官民の取り組みをより加速化させていきたい」と語った。

 

東京株式市場で日経平均株価が22日、バブル期経済の1989年12月に付けた最高値を34年ぶりに更新し、初めて3万9000円台に乗せた 。

しかし、街にバブル期に沸いた34年前と同じ様な盛り上がりも熱気もない。

欧米で株価上昇が続く中、海外投資家の買いを原動力に年初からの上げ幅は5600円超に達した。

時価総額上位の顔ぶれは大きく様変わりしており、30年以上続いた円高とデフレの中で長く低迷が続いた、日本経済の構造が変化したことが読み取れる。

 

34年前の1989年12月29日は金曜日だった。

この日、日経平均株価は3万8915円という史上最高値を記録した。1年の最後の取引である大納会で、日本の株価はかつてない高値に駆け上がった。

バブル崩壊前史に比べると崩壊後の日本経済は惨めだった。

97年には三洋証券、山一証券が破綻し、翌98年には日本長期信用銀行、日本債券信用銀行が倒産した。

倒産、破綻した金融機関は数知れず、世界を牽引していた日本経済の先行きは真っ暗だった。

 

今回は日経平均が最高値、企業体質変化?を海外勢が評価して、海外からの投資・投機でかさ上げも懸念される。

株式市場の流れが自然ではなく、株価操作で意図的に作られていれば、高値で売り抜ける時期を見計らって投資家が引くと、下がる時は一気に下がる可能性が高い。

企業体質の改善などファンダメンタルズに裏付けされた株高、との見方がある一方、投機的な買いで押し上げられている側面も意識される。

物色対象が一部の大型株に集中していることから「脆さ」も見え隠れしている。

 

 

日経平均株価が史上最高値を更新したことから、お金持ちになりたい大衆も引き寄せて便乗して飛びつき、投資にと買い注文をすると「一般人=カモ」となり、高値を掴ませられて暴落し損をする事になります。

国内外の投資家は高値を更新したことから、次の段階では利益確定を決めて売り注文へと進める可能性もあります。

日本の産業や経済が豊かになって株が上がった訳ではないので、いつ暴落し崩壊してもおかしくはない状況にあります。

 

不動産不況で経済が低迷する中国から逃げ出した、投資マネーの資金シフトとタイミングが重なったこともあり、株高が国内外の投資家を引き寄せ押し寄せて、さらなる買いを呼ぶ好循環となり活況を呈して市場の景色は一変した。

とりわけ直近の急上昇は「指数先物を取引する投資家を中心に、史上最高値を付けることが目的化した短期的な買いだろう」(りそなAMの戸田氏)との声もある。

 

この34年で日本市場は大きく変化してきた。最も変わったのは、外国人投資家の存在だ。1989年12月の海外勢の売買シェアは10%程度だったが、24年1月には60%程度にまで高まった。保有シェアでは、1989年の5%程度が22年には30%に膨らんだ。 

これも円安の影響と見る要因の一つになるだろう。

 

この34年間には、日本企業のグローバル化が進んだ。市場での海外勢の存在感が高まる中で、グローバルマネーの影響も大きくなった。

米国株との相関は強まり「米株高と円安がなかったら、昨年からの日本株高はなかった」(みずほ証券の三浦豊エクイティ調査部シニアテクニカルアナリスト)との声も上がる。

他にも日銀が導入した異次元の大規模な金融緩和策も、株価を支えている要因の一つだろう。

 

牽引役はバブル経済期の金融株から、今や次世代を担うと期待される半導体関連株に交代した。

切っ掛けはアメリカの半導体大手「エヌビディア」の決算を受けて、関心が高まり生成人工知能(AI)の需要増で注目される、半導体製造装置大手の東京エレクトロン、半導体関連株のアドバンテストとか、半導体基板の材料であるシリコンウエハーを扱う信越化学工業もランクインした。

米国でのAI期待とハイテク株主導の買いが波及した側面が強い。

投資家は足元の半導体関連市場の動向を度外視して需要を先読みした感がある。

 

 

一方、企業は金融危機や災害、地政学などのリスクに備えて利益を多く溜め込み、リストラで収益を上げる傾向を強め、従業員の賃上げに回りにくくなった。

一方で社会保障費を賄うための負担は増え続け、旺盛だった個人消費は減退。株高が景気に直結しない経済構造が定着した。

特に、海外勢による投資家の存在の割合が多く、株高が景気に直結しない経済市場だと言える。

 

好調な企業経営が大衆の暮らしの犠牲の上に成り立っている面もあり、歪んだ構造を放置する政策は許されないだろう。

企業業績の拡大を背景に賃金と物価が揃って上昇する経済の好循環に期待が高まっている。

リスクとして脱デフレの原動力となる賃上げが今春闘で一部に留まった場合、投資家の失望感は大きくなり投げ売りもあるだろう。

 

大衆には円安進行で大企業の収益を膨らませたが賃上げは実現されず、足元の景気は歴史的な物価高で低迷して改善されず、生活を直撃し消費は縮小して深刻な現状です。

株価だけが際立つ歪な構造が続いて恩恵を受けるのは株主や投資家や企業のみで、生活の実感とは程遠い有様で虚構とも言えます。

 

これは、世界には民衆の毎日の労働・生活が紡ぎ出す「実体経済」と、大金持ちや機関投資家が投資・投機によりボロ儲けを求めて捏造する、数~十倍の規模がある「虚構経済」が成立している状況が如実に現れているとも言えます。

株式や商品市場を操作して株価や先物商品の相場を吊り上げて、投資家が潤っても次の投資に回してその割に経済市場へは資金が出回らないと言う現実があります。

 

経済システムの盲点を利用して巧妙に卑劣で狡猾な手法で、国家権力を貪ったり介入操作して利権や不労所得を得たとしても、「富徳一体の法則」から、人格や品性が低くて徳が乏しく意識の高揚は伴わないものです。

そして、宇宙の秩序と摂理に従わない者は、諺に「悪銭身に付かず」と云われる様に、様々な災禍に見舞われて知らない内に浪費されてしまい、是正されて自滅の運命を辿ることになります。

 

特権階級や富裕層の大邸宅で優雅に暮らしていても、貪欲と執着で狡猾な金融マジックの詐欺や搾取・収奪する虚偽・欺瞞の生き方から得たものは、民衆を踏み倒した利己の言動により、底辺が崩壊している事に気付かず、摩天楼は「砂上の楼閣」に過ぎない事が近未来には明らかになるでしょう。

 

皆さんは財産があると思って大事に持っていた債券・証券・株券などの金品は、金融マジック・トリックの巧妙な技法であり、虚構なベールは剥がれ落ちると実はタヌキが化かした、価値のない葉っぱだったと判ったような状態に気付く日がきます。

 

虚構なモノはアセンションが進展するのに伴い悉く崩壊へと向かい、人間が構築した古い秩序である世の中の構造とか制度や体制や枠組みは、既に一新し変貌する時期に入っています。

次元上昇に伴い適正化の時期に来て浄化排毒の嵐が到来していますから、大規模な清算に伴う粛清・粛正(高次からの懲罰)の受難は誰しも避けては通れない道です。

 

私たちが持ち金を株式とか商品先物とかファンドなどに投資をする事は、闇・魔手に協力する事になるのです。

 

自らの精神を向上させることなく、金品・地位・名声などを追い求める者は、影を追うて走る者であり、永遠に得る事は不可能です。

この世である現象界は心の影であり、人格や品性を高めないで物質的な何かを求めて利己的に掴んだと思っても、徳が積んでないと水の泡の如くに消失するでしょう。

 

次元上昇に伴って、古い虚構なマネーゲームは行き詰まって金融・経済の嵐がやって来ると、天の倉に徳を積まずに現世に富の金品のみを積み上げた成金の勝ち組だと自慢している人々は、来るべき動乱の渦に巻き込まれて崩壊し消失するでしょう。

 

近い内に虚構な古い金融・経済システムの浄化・清算に伴い、全面的な崩壊が間近に迫っており金融・経済の津波が世界を襲います。

投資・投機をして不労所得により贅沢三昧を続けていた人々は、有価証券などの資産が半減したり消失して狼狽える事態に陥るかも知れません。