能力開発シリーズ

当旧HP 2000/4/25---2022/6/17 ブログへ掲載

(主に会報1991年10月号より抜粋)

 

誰でも能力開発の願望を持っている

 

能力開発のアンケート

 

 ある雑誌の記事で自分の能力についてどのように考えているのかという、ビジネスマン、OL、学生を対象にしたアンケート調査によりますと、

 職場や学校などで自分の能力を十分に生かせていないという答えが88%もありました。

 理由として方法が分からない、忙しくて余裕がないとか、発揮する機会や場がないなどあります。

 開発したい能力があるという答えは92%もありましたが、実際に試してみたことがあるとの答えは10%しかありません。

 さらに試すとしたらどんな方法が良いかに対しては、セミナーや講座に参加するが37%ありました。

 

 一方、別に学びたいとか試したいとか思わないとの答えも44%ありました。

 これは能力開発の効果や自覚が即効的ではなく、EEG(脳波バイオ・フィードバック・システム)などがなくては、目に見えず手に取るように把握することもできず、イマイチハッキリ効果や自覚が分からないとの理由で、実際の行動へ移す人は少ないのかもしれません。

 中には能力開発、潜在能力、脳力開発、超能力、霊能力、精神世界と聞くだけで、何分にもまだまだ未知の分野・領域だけに、何だか恐いとか不安を覚える人も一部にはあるようです。

 そのような人達はそれらの知識についてはあまり深く知らないようで、人から聞いた噂などを鵜呑みにして信じているようでもあります。

 そのような人達に能力開発について尋ねると、殆どの場合、知識不足で誤解とか勘違いしていることが往々にあります。

 

 

 でも、M社(企画販売)の「パラメモリー(PARA-MEMORY)」後に「アルファシータ」として別の会社(製造会社)から発売されて、2002年秋頃までには20万台が販売されていたり、(株)エス・エス・アイの「速聴」なども最近ではヒットしていると言われますから、今後、アルファ波を活用して潜在能力を開発する機器への潜在的な需用は案外と見込めると思われます。

 つまり、脳力開発ブームは着実に進展していると言えます。

 相談者や会員の中には、様々な潜在能力の開発機器を試してみたと言う人も多くありました。

 でも、それらの機器を使い熟すのが意外と難しいとも言われました。

 それはそれらの機器の特徴をよく把握しないで、自分に合った効果的な使用法をしていないことが原因であると思えました。

 それでも、半年とか1年くらい使用していると明らかに何らかの、心理的な変化に気付くことがあるとも言われました。

 

 ★潜在能力を実践しているある人は、開発しているとか、実践しているとかは周囲の人に内緒にしていると言います。取得した能力は秘かに使いたいとも言います。

 世の中に出れば誰でもライバルが多いですから、「能ある鷹は爪を隠す」ように、例え得意な才能を取得していても必要な時まで、職場などの人達には知られたくないのが本音なのかも知れません。

 当研究会員からのアンケートとか体験報告でも、上記の理由により会報などに自分の報告を発表して欲しくないと、書かれていることもしばしばありました。

 

 参考までに追記しますと、かって、電話が登場した最初の頃は、人々に名状しがたい不安を煽ったことがありました。写真機の登場にしても同様に不安を煽ったものです。

 ⦿人の快適度を測るストレス計(感性評価装置)が、通産省生命工学技術研究所(つくば市)の吉田博士により開発されたと紹介されています。1998年8月の東京新聞(茨城)より

 

 そもそもメンタル面には、良いにつけ悪いにつけ、かなりのタイムラグ(時間的な遅延)が伴いますから、忘れた頃にその作用や効果が現れることも往々にあり、自ら希望した成果や効果をハッキリと自覚できず信じられないと誤解する人も多いようです。

 さらに、常に向上心と目的意識を持つように心掛けて行動をしないことには、希望した事柄がフィードバックされることで肝心(期待した)な作用や効果が、何かの切っ掛けで現れたとしても気付かずに見逃してしまうこともあります。

 場合によっては、当初の目標や希望や期待した能力とは違う能力が、得られるという好結果になることもあります。

 

 

能力開発に性格特性のグラフパターンは重要

 

 能力開発の現れ方については、以前に当会員へ入会3ケ月後と継続された入会1年後の会員を対象にして、これ位を目処にYG性格テストを2回実施してきました。

 それによると、同テストの性格の特性を示すグラフのパターンが積極性が強くなり、明らかに好ましい方向へ変化していくことが分かりました。つまり性格に変化が現れたことになるのです。

 しかし、会員からのアンケートとか体験報告によりますと、ご本人のほとんどは当初、性格が変わっているとは気付いていないそうです。

 それで採点(判定)後に各会員へ返送しました、YG性格テストの特性を示すグラフを見られて「信じられない」とか、「予想と違い驚いた」とかの返答が届いています。

 でも、その会員の内で職場の人達から「最近あなたは変わったね」と言われたという報告もありました。人生相談に訪れて指導を受けられた方々からも同様な話を聞いています。

 

 ある会員からの体験報告を一例紹介しますと、当初の目標は人の心が読めるようになりたいと思い、能力開発を始めたそうです。

 しかし、そのような能力は一向に得られずに、1年程して気が付くと生活面や仕事面を問わずに、直感力や洞察力が付いてきたようで、様々な事象に対して正しく観られ把握して適切な判断や対処ができるようになり、自分でも不思議なくらい仕事に対しては余裕を持って物事を進められるそうです。

 つまり、自分を取り巻く周囲の状況が少しづつ好転している様に思われます。と言うことでした。

 自ら性格の変化をハッキリ自覚できるようになるには、さらに年月が必要であり期待した成果や効果が、ハッキリ判らないと言って途中で諦めると元に戻ってしまいます。継続は力なりです。

 

 ここで何故性格テストのことを持ち出したかと言いますと、能力開発を目指して能力開発機器を使用するにあたり、その性格特性の結果と瞑想時に於ける脳波の周波数との関係が大変に重要であると、直感によって判断しまして会員の方を対象にして、性格テストと使用状況のアンケート調査を実施しました。

 その判定結果では性格特性の内容により、瞑想時にα波誘導は作用的に見て逆効果になるか、効果が現れない周波数が存在するような傾向を示しておりました。

 これはや能力開発機器の作用や効果が悪いのではなく、ある特定な性格傾向を示される一部の人には、瞑想時に機器の使い方がシビアになり、注意が必要なのだと言いたいのです。

 

能力開発の願望と現状

 

 雑誌の記事でアンケートによると、手軽に短時間であまり器具などを使わないようにしたい。とか、特に修行しなくてもある朝に起きたら自然に身に付いているといい。とか、別に努力という開発をしなくてもある日に自然に備わることもあるのではないか。等と努力をしないで棚ぼた式とか安易に考えている人が案外と多いようです。

 

 要するに自らお金を出して器具を購入したり、日々のトレーニングなどの努力をしてまで潜在している能力を積極的に開発しようとは思っていない人もいるようです。

 このような人は今が難なく生きており、チャンスがあれば飛躍しようとしないで、人生を半ば諦めて小さな幸せで平凡に暮らせることを望んでいるのかも知れません。

 しかし、人というのは、何もしない時に魂は同じレベルに留まりますが、自然界は何時までも同じ所に留まることを嫌いますから、周囲の環境も境遇も変化せず、徐々に心の中に焦りが生じてきます

 自分の大切な人生の為に、何の努力も苦労もせずに、単に偶然の出来事や霊能者などの他力に任せたり、開発グッズなどの道具のみに頼り、それで自分の能力が容易に開発されるとか、自然に運命が改善されて良くなるとか、好運が訪れるようになるという考えは滑稽であり、確かなものではなく今すぐ捨てる必要があります。

 

 自らは何等、努力なしにタナボタ式に望むことが得られると考えたところで、何時まで経っても何も起らないでしょう。

 だから、世の中には、大成功したり、大富豪の人々はほんの一握り(数%)しか居ないということからも頷けます。

 一番卑近な例はお金でしょう。

 お金さえ持てばという安易な考えをして、良からぬ事で大金を掴んだとしても、悪銭身に付かずですから真の金品や幸福は永遠に来ないものであり、トラブルが続発して不安が先立って安心もなく豊かな生活は長く続かないものです。

 

 真の豊かさや幸運を招くには天地の法則に合った生き方が必要であり、たゆまぬ努力と修行(修養・体験学習)が不可欠となります。

 つまり頭だけで解っても行動に移さなければ、何の意義もなく価値も生まれないのです。

 昨日よりも今日、今日よりは明日、明日よりも明後日と、よりよい生活を望むのであれば、チャレンジする心構えで何事にも前向きに考えて努力や苦労を惜しまないことが、私たちを前進させる秘訣です。

 ある宗教によれば、私たちは魂の向上のために神(大生命)より様々な事象の試練を与えられて、常に自らの意識・思考と言動を試されているとも云われます。

 自分の人生上のツキ(好運)が単に道具一つの使い方や、他力のみによって簡単に左右されてしまうとしたら、あなたはどう思われますか?それはとんでもないことでしょう。

 しかし、実際にはそのようなことは一つもなく、物質というのはサイ科学でも述べましたが、精神の支配を受けて道具を使う人の心が常に反映するものです。

 例えば、名刀「正宗」と云われる刀でも善い心の達人が使えばますます冴え、悪人が使えば輝きを失い切れが悪くなると云われます。

 それは乗用車でも同様です。安全運転の名ドライバーが運転すれば走るサロンとなり、暴走族やカーチェイスのような荒っぽい運転をすれば走る凶器ともなるのです。

 愛念とか真心を込められて造られた物(製品、建造物)は、長持ちすると言われているのも頷けます。