ブログを始めてはや1○年。それだけ年月が経っているということは、そのぶん私も年を取っているということで、ピチピチJK
から社畜系アラフォー女
へと変貌を遂げました。表現がもはやアラフォーであることを物語っている。
年を取ればそれなりに病気もする、ということで、三度目の年女と本厄を迎えた今、先人はそろそろくるぞと警告しているが・・・と思いながらも刻一刻と変化する株のようなタスクの処理を日々続けていた。
そんなある日、ふと目覚めると・・・
聴こえる世界が変わってしまっていた!
(体が縮んでしまっていたみたいに言うな)
まぁもともと三半規管はよわよわですし、疲れやストレスが耳に出やすいことは把握していたので、ま、いつものことやな、週末休めば回復するでしょうとたかを括っていたのですが・・・・・・
治らない、むしろ酷くなっていっている。
週明けいちにちめ
まず右耳がつまった感じ(耳閉感)があり、聴こえはするんだけどぐわんぐわん反響して聴こえる。これはそれほど珍しいことではなく、これまでも数分単位では起こることがあった。ただ、それが四六時中になる。おかげで声や音が発せられている方向がわかりづらくなり、ますます疲れる。
週明けふつかめ
週明けて2日めくらいから急激に悪化。なんだか声がかき消される感じがする。これが低音の耳鳴りによるものだったと知るのは受診の後である(気づくの鈍すぎる)。声の方向がわからないことと軽いめまいから立ち上がる際の平衡感覚や方向感覚に不安が出てくる。
週明けみっかめ
飛行機が空を移動している時のような「ゴーッ」という低音の耳鳴りは相変わらずで、もともとの三半規管の弱さも相俟って一日中空路で移動中のような錯覚を覚える。
この頃から症状が移動しているような感覚があり、耳閉感が左右の耳両方に広がったり、左耳の方がひどく感じたりする(のちにこれは症状の出どころに関して左右の感覚が阻害されている状態だったのだと判明)。
仕事にもいよいよ支障が出始め、特に電話では声が途切れて聴こえる、音が割れて聴こえる、くぐもっていて聴き取れないなどさすがにただごとではないと感じる。
なんらか虫の知らせを感じたのか母から突然「宮城から引き揚げて熊本で生活するも手だよ」との連絡がくる(○数年前くらいにうつでダウンした時も突然の連絡が入るなど、母の第六感というものは恐ろしい・・・)。その際に父が突発性難聴になったことも併せて知り、そこまで親父に似たくねえわ!と心の底から思う。
週明けよっかめ
仕事をほっぽりだして受診。おくすりもらうも薬でタスクが減るわけではないので症状は引かない。薬の効き目も当然まだ。職場にとんぼ返りする。
週明けいつかめ
症状相変わらず。というかストレスの元凶おまえらなのでむしろ当然。この日は小さい声や音、低音はもはや聴き取れず、耳鳴りに耳閉感、音声のひずみなどオンパレード。そして聴覚過敏
明確な診断がまだ出ないので上に説明しづらい。ただほんっと些末なことで呼び出されこれぐらい若手にやってもらってよと思うも肝心なときにいないのが若手というもの。いい時代になりましたなぁ
とさすがに荒れる。身の振り方を考えた日。
週明けむいかめ
この日はようやくもろもろのものから解放され休みだったけども、少しだけ予定あり。整体を受けるとだいぶ症状が軽減された。ただ、この日は聴覚過敏が比較的強く、低い音の聴き取りが悪い、聴覚情報の選択や音量の調節がうまくできないなどで、日頃は殆ど気づきもしないめちゃめちゃ遠くでシャッターが閉まる音や宣伝用の動画、アナウンスの声などが脳に直接響いてきて細胞が壊されているかのような痛みを感じる。聴覚過敏の名前は聞いたことはあるけど、こんな「痛み」を感じるものだったとはなぁと発見。もうごちそうさまです。
本屋にてタイパを意識したビジネス書を立ち読みするも一分一秒を争う考え方にストレスが更に増大しそうな気がしたのでそっ閉じる。
自分がいなくなったときのラインケアに対する書籍を立ち読みするも、まだセルフケアを考える段階じゃね?とセルフケアならぬセルフツッコミを入れる。
週明けなのかめ
完全引きこもり日。ふわふわ感と左耳の耳閉感は多少あれど、おくすりの効果もあってだいぶましに。浴槽に浸かるとかなり軽快。しかし月曜日の恐怖を控えている。
よっかめに受診したときに聴力検査と平衡感覚の検査をし、結果そのものはかなりわかりやすい形で出ました。ただ、自覚していたことと実際の結果のギャップが大きかったので、結果を聞いた当初はでした。
「平衡感覚異常なし、黒目の動きもめまいの徴候なし、右聴力異常なし、左の聴力が低音だけやたら低いですね。だいぶもう診断絞れそうな感じではあります」
で「ええ・・・?ど、どんな・・・?」
「『急性低音障害型感音難聴』かなと思う」
で「え?カンチョー??」
「・・・・・・」
で「・・・・・・すみません」
「簡単にいうと、説明するまでもなく検査結果のとおり低い音や声に限定された難聴のことです。突発性難聴やメニエール病と近い疾患だけれど、突発性難聴は低音に限らず高音も聴こえなくなるし、メニエール病は回転性めまいを生じる。あなたはそのどちらも当てはまらないので急性低音障害型感音難聴の可能性が高い」
で「へぇ~」
「予後はいいけど、一度発症すると再発しやすいから無理は禁物よ。過労やストレスが一番の原因なんだけど、心当たりはある?」
で「いっぱーいあります」
「潔いな」
正直ホッとした面はある、精神は追いつかないまま、でも体に不調はないので、しかばねとなる周囲を横目にとにかく前に進むしかなかったなぁと思う。思えば、1日14時間前後の労働に睡眠4~5時間、週末は祭りに酒に稽古にと、どこの昭和のオヤジじゃという日々が続いていた。
しかも労働の内容が濃いわ濃いわ。毎日がspecial、毎日がtrouble、毎日がshow tie men.
で「でもでうく知ってる、過労やストレスが原因って、つまりは原因不明ということですよね?」
「まぁそうっちゃそうなんだけど、この難聴は若い女性がかかりやすいんだよ」
で「え」
(別に君が若いとか若く見えるとかは言ってないんだけど・・・とか思ってそう)
で「いやーまぁ確かにおじさんの声は聞きたかないこと多いですけど、だからって低音すべてを拒絶するのは良くないことだと思います」
「その件についてはノーコメントを貫くけど、医師である僕の話はちゃんと聴いてくれる?」
おもしれー女ではなくめんどくせー女が爆誕した瞬間である。
「低音部分は特に女性ホルモンの分泌の影響を受けやすくて、ストレスを強く受けると女性ホルモンの分泌に乱れが生じるから、内耳に水が溜まってしまうんだよね。だから女性に症状が現れやすい。まだ聞く?これね、結局自律神経の影響も受けるから、低血圧とか、貧血とかの影響も考えられるんだけど、どう?あなたはそのどちらも抱えているようにお見受けするが」
で「参りました」
「参らんでいい」
さすが医療のスペシャリスト。次から次へと言い当てられて、プロは本当に透視能力を持っているんじゃないかと感じる。
「水分不足も体内の循環機能が滞るのでむくみが出る・・・つまり、内耳に水が溜まるんだけど、ちゃんと水を飲んでる?・・・なんかニヤニヤしてるけど」
で(・・・・・・恥ずかしくて言えない・・・・・・発症にとどめをさしたのが恐らくは華金の暑気払いだっただろうなんて・・・・・・)
この後、薬の処方箋とともに「食えよ!」「寝ろよ!」「歯ぁ磨けよ!(これは言われてない)」のエールをいただいて職場に向かいました。
ふざけて書いておりますが、しっぽり痛い目見ております。
これは・・・再発したくない。
もう戒めのために記事を書いている。
再発したくない以前にまだ症状も不安定ですが・・・・・・要はリンパ液の動きや量の問題なのでその日その時の状態によって調子も全然違ってくる。
それでも「良かった」と少し感じたのは・・・
ずっと「無理をしていた」感覚はあったんだけど、やはり「壊れるまで歯車で居続けないといけない」のがこの日本社会。
1も仕事を振られないか、200も仕事が降ってくるか。組織で働いていく上でちょうどいい働き方というのは存在しないことを肌で知っている。
“ストレス”がまったく理由にならないことも、もちろん。
人間だって動物なので弱肉強食社会であることも理解している。
一方で、社会基盤がしっかりしているこの国でだから生きていけていることも。
そのような社会の中で、でうくはどう生きるか的なことを考えながら騙し騙し生きていたのですが、二兎も三兎も追っていた事実と、太く短くではなくもう少し長く今の役割を続けていたいんだと実感したので、次の一手は決まった。
正式な診断をもらってジョーシに相談(と書いてカチコミと読む)じゃあー