何やかやとしている内にあっという間に5話目が掲載されました尾形 俊太郎の小説。活動報告の方が小説の公開より遅れておりますが、久坂さんの小説に集中しているからです。小説の方はかなり順調です(爆
久坂さんの小説は故郷の情勢が仄めかされるだけの尾形さんと違い、肥後がガッツリと前面に出てきますので、今回は郷土史なども結構ガッツリ調べています。宮部さん達の活動のおかげで新選組などから警戒されていたりする肥後者ですが、藩としては大政奉還まで佐幕です。禁門の変や長州征伐でも、多大な兵を出して長州と戦っています。
反幕派について調べていたつもりですが、佐幕派の方に少し引っかかる名前を見つけまして、『古閑 富次(ふうじ)』なる人が長州征伐の折に高杉さんと話をしたとの記録が残されています。富次さんは肥後藩の探索方を務めていまして、職務上、彼に関する記録は殆ど残されていないのだそうですが、そこでどうも引っかかる部分が。
尾形さん=古閑 膽次(こちらは『たんじ』)説を知ってから(現在では尾形さんの素性がわかっているので同一人の可能性はかなり薄いかと)、古閑 膽次についても別個に追っているのですが、膽次さんは明治期に警視庁の密偵を務めていることがわかっています。古閑 富次と古閑 膽次、名前だけでなく職務も似ているのです。なんかすごく引っかかるなぁ。尾形さんよりも彼らが同一人の可能性が高いのかも。それにしてもよくもまぁ、今回はほぼ無関係といえる尾形さんの情報と繋がるなぁと思います。
それはそうと、Wikipediaの熊本県出身の人物の一覧に新選組隊士として尾形さんが追加されていました。肥後国菊池郡出身と明記されています。少しずつ尾形さんの事が取り上げられるようになってきているようで嬉しいです。
