SAC Museum オマハ | AIRPLANE NUT

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ブログタイトルは「ヒコーキきちがい」という意味です。航空ショーや航空博物館を見に行くのが趣味です。

 

前回の投稿で整理した写真をもとにかつて私が訪れたネブラスカ州オマハ近郊のSACミュージアムをご紹介しようと思います。私が当地を訪れたのは2002年のことですので今とは状況が異なるかもしれませんがご了解のほどお願いいたします。

このミュージアムはネブラスカ州オマハの市街地からしばらく車を走らせた場所にあります。入口には小さな立て看板があるだけで、私は一度通り過ぎてしまいました。その看板のところを入っていって駐車、巨大なミサイルたちを見上げながらエントランスへ。

入館するとまず出迎えてくれるのはSR-71ブラックバードです。このミュージアムの主役といってもいいこのブラックバードは3本の支柱に支持されてアトリウムに展示されており、下面を含むいろいろな角度から観察できるところが優れていると思います。私が訪れたミュージアムのなかでブラックバードの下面が見られるのはここだけでした。なお、このアトリウム、一面が大面積のガラス張りになっていて陽光が降り注ぐのはいいのですが陽光が強いときはトラス構造の骨組みが機体表面に縞模様を描いてしまうのでクリーンな写真を撮りたい場合は太陽が雲に隠れるまで待つ必要があります。

SR-71関連の展示は多数なされており、エンジンや脚なども見られます。SR-71は高速飛行中に機体が膨張することがよく知られていますが、エンジンも同様に何インチも長さが変わるのだそうです。なるほど、ごもっともな話です。そしてタイヤはアルミが練りこまれた特殊なものです。

巨大な展示室はB-52やB-36も収容しています。B-52はB型で私自身はほかで見たことがない銀色の塗装でした。B-52自体はいろいろなミュージアムで見かけるのですが、東南アジア迷彩のD型が多いと思います。そしてB-36の傍らには珍機XF-85ゴブリンが展示されていました。ジェット戦闘機の航続距離が短く、空中給油技術も確立していなかった時代に爆撃機の爆弾倉に収納しておき、敵地上空で発進させて敵の迎撃機と戦わせようという意図のもとに試作されたパラサイト・ファイターです。現在の目で見たらどう見てもゲテモノにしかみえないようなヒコーキを当時の人々は真剣にモノにしようと考えていたのでしょうか。

出現当時は野心的な核爆撃機だったB-58ハスラー。見るからに高性能をうかがわせる美しいラインです。東京-ロンドン間の飛行時間の記録を樹立した機体のようです。

B-25の初期型がかのドゥーリットル・レイダースのボードとともに展示されていました。攻撃に参加した隊員のなかに地元オマハ出身の方がいたのだそうです。

興味深かったのが爆撃照準器で、最高機密のノルデンは外されて画像のような簡易的な照準器が装着されていたそうです。

 

オマハの町は米国の都市としては大きくはなくこれといった観光地でもないのですが近郊には米空軍のオファット空軍基地があり、航空ショーが開催されることもあるので私と同類のAirplane Nutの方々ならエアショーとミュージアム、セットでお楽しみいただけると思います。