こんにちは。
私たちは北朝鮮の人権を守る活動を行っている韓国のNGO団体、PSCOREです。
今回は、北朝鮮の住民の知られざる生活実態についてご紹介します。
昨今の日本では、北朝鮮のエリート軍人と韓国の財閥令嬢の恋を軸に展開する韓国ドラマ『愛の不時着』ブームが巻き起こっていますね。2020年には「ユーキャン新語・流行語大賞」を受賞したほど。皆さんもご覧になりましたか?
さて、そんな『愛の不時着』は北朝鮮と韓国を舞台にした物語です。
社宅村の婦人たち、宿泊検閲、頻繁に起こる停電、日本の戦後の闇市場を連想させるような市場...。劇中では普段謎に包まれている北朝鮮の人々の細かい生活描写が大きな話題を呼びました。
北朝鮮の住民と言っても、コッチェビ(ストリートチルドレン)などの貧困層から中流階級、エリート階級まで様々な身分の人々が存在します。私たちPSCOREは、『愛の不時着』の中で描かれることのなかった北朝鮮での生活実態、特に人権に関わる真実をお伝えしていこうと思います。
飢餓と栄養失調
飢餓と栄養失調は、北朝鮮が抱えている最も深刻な問題です。
住民が食料を得る方法は市場での購入か政府からの配給です。北朝鮮では2016年の洪水で133人が命を失い、相次ぐ洪水と干ばつに多大な被害を受けています。
政府はこの危機的状況に適切な措置を取れておらず、住民の毎日の食糧配給に大きな影響を及ぼしています(2017年1月基準で一人あたり400g、摂取目安量である600gを大きく下回る)。 子どもたちは栄養失調の主な被害者であり、北朝鮮での児童死亡率は韓国の10倍なのです。


食べ物を探し彷徨う子どもたち
不法監禁
北朝鮮が絶対に認めないのが政治犯収容所(管理所)の存在です。裁判なしに宣告を受けるのは当たり前で、被収容者たちは日常的な暴力と空腹に苦しみながら強制労働をさせられます。
北朝鮮の住民が最も恐れていることは政治犯の罪を問われ政治犯収容所に収監されることです。「忠誠心を失った人物」と一度記録されると、本人はもちろん家族や子孫までもが処罰の対象になります。自殺も罪になり家族に罪が移るため、拷問を受けても簡単に命を断つこともできないのです。

"政治犯収容所の中で25号だけは、確かな反動行為の証拠がある場合のみ行くことになっています。25号輸城教化所に入ったら生きて出てくることはないと思えばいいです。" - ミンチョル (15号耀徳収容所 3年収監)
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いかがでしたか?これがドラマでは語られなかった北朝鮮の真実です。
しかし、これらはまだまだ序の口です。
北朝鮮ではこの他にも多くの人権侵害が日常的に行われています。
これからも北朝鮮の人権と真実を皆様にお伝えすべく、頻繁にブログ更新をして参りますのでどうぞご期待ください!
私たちのウェブページでは、北朝鮮の人権と真実についてより詳しく学ぶことができます。ぜひチェックしてみてください ▶︎ http://pscore.org/home-ja/
これからもPSCOREをよろしくお願いします☺︎
