あけましておめでとうございます。

2024年の初投稿をさせていただく山下です。

今年もスタッフ一同、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、医療業界の2024年の変革として、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)が挙げられます。

医療業界は他業種に比べて、様々なシステムのIT化が遅れていることは事実です。

昨年から医療機関は医療DXに翻弄されているのですが、今年は受診される方にもその影響が大きく出る年となります。

現行の保険証が廃止され、マイナ保険証に完全移行することが決定しています。

賛否は分かれるため、ここではその議論は控えさせていただきます。

ただ事実として、保険証が廃止されマイナンバーカードに一本化される以上、完全移行前に準備策を講じておかなければ、そうなってから混乱を招くことは必至です。

当院では昨年後半から保険証の確認を厳格化しています。

これは今年の完全移行に向けての準備と捉えていただければと思います。

当院に限らず医療機関を受診される方には、下記の準備を予めしておくことをお勧めします。

 

① マイナポータルサイトで紐づけられた保険証が間違っていないかを確認する

下記のアプリをスマホにインストールすれば、ご自身のマイナンバーカードに紐づけられている保険証の確認ができます。

お手元に保険証を用意していただき、紐づけられた保険証が正しいかどうかをご確認ください。

 

iPhoneなどApple製品の方

 

Androidスマホの方

 

 

② 医療機関で実際にマイナ保険証を使用してみる

マイナンバーカードリーダーの設置が医療機関に義務化されたため、どこの医療機関でもできると思います。

当院でもマイナンバーカードで受診ができますので、一度お試しいただき使用に問題ないかを確認してください。

 

紐づけ作業は人の手によるものなので、一定の確率でヒューマンエラーは発生します。

ただその”外れくじ”を引かないようにするためには、修正可能な段階で間違いがないかを確認することが必要です。

 

新しいシステムが初めから100%である訳がないので、何らかの不具合は必ず発生します。

誰かのミスを取り上げて、寄ってたかって叩くのではなく、そのミスの原因を究明して、それを補完できる手段をみんなで講じるような社会になれれば、少しは良い社会になるのではないかと思います。

2024年が医療DXにより混迷するのではなく、より良い医療が実現できる1年になることを期待しています。