オムロンが国内外で2,000人の人員削減を実施 今後の業績回復の可能性は?
オムロンは2/26に構造改革プログラム「NEXT2025」を策定し、決議したことを発表した。
この中で人員数・能力の最適化として、国内外で約2,000人の人員削減を行うと公表している。
今年の7/20時点で勤続年数3年以上かつ40歳以上の正社員と、60歳以上の再雇用したシニア社員を対象に希望退職を募る。
同社が希望退職を募るのは、2002年以来であり、人員削減の実施で、2025年には2023年見通しとの対比で約300億円の固定費削減を見込んでいるとしている。
◆ 業績の悪化
オムロンは2/6に2023年4~12月期(3Q)の決算を発表している。
売上高、営業利益は以下に記載のとおりである。
売上高 6,079億円(前年同期比▲4.7%減) 営業利益 265億円(前年同期比▲63.5%減)
同時に昨年10月に発表した数値からの業績下方修正を行っている。
同社は今期に入って昨年10月の中間決算発表時と今回と2度の業績下方修正を発表している。
期初時点の売上高、営業利益の予想数値と、昨年10月の中間決算発表時の売上高、営業利益の予想数値は以下のとおりとなっている。
期初時点
売上高 8,900億円 営業利益 1,020億円
昨年10月の中間決算発表時
売上高 8,500億円 営業利益 450億円
今期に入って同社の本業の稼ぐ力が急速に悪化していることが分かる。
人員削減を含む構造改革プログラムを発表したのは、このような業績悪化の背景からである。
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