台湾総統選で民進党の頼清徳氏が当選 台湾有事の可能性は?

 

台湾総統選で民進党の頼清徳氏が当選

台湾有事の可能性は?

 

1/13投開票がおこわなれた台湾総統選で与党民進党の頼清徳(らいせいとく)氏が当選した。

 

台湾ではこれまで1988~2000年が国民党の李登輝氏、2000~2008年が民進党の陳水扁氏、2008~2016年が国民党の馬英九氏、2016~2024年が民進党の蔡英文氏と国民党と民進党の総統が交互に選出されるようなかたちになっていたが、今回民進党の頼清徳氏が当選したことにより、民進党の総統が続くこととなる。

 

総統選と同時に行われた、立法委員選挙では、定数113人のうち民進党は51議席(選挙前62議席)、国民党52議席(選挙前37議席)民衆党8議席(選挙前5議席)と、与党民進党は単独過半数割れとなった。

 

◆ 台湾の民意は?

 

民進党の頼氏は台湾大医学部を卒業後に米ハーバード大で公共衛生の修士号を取得、36歳で政界入り、立法委員(国会議員に相当)や台南市長、行政院長(首相)を歴任しており、経験は十分だ。

 

過去の発言から台湾独立派と見られている向きもあるが、総統候補になってからは台湾独立色を強く打ち出していない。

 

台湾人の民意の圧倒的なマジョリティは現状維持である。

 

中国が主張している一国二制度については反対だが、独立についても中国との関係が大きく悪化し、経済的な甚大な影響が出ることが予想されるので強く求めていないというのが民意なのである。

 

それが分かっているから頼氏は台湾独立色を封印し、総統選を戦ったわけだ。

 

今回台湾の選挙民は立法委員選挙では与党民進党に単独過半数を与えなかった。

 

このあたりの台湾人のバランス感覚は抜群で、頼氏は慎重な政権運営を余儀なくされ、無理な政策を推し進めることは難しくなる。

 

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