野村證券の話の続きをしたい。
世界では金融業界でフィンテックの大波(ビックウェーブ)が起きている。
証券会社、投資銀行での動きを検証する。
アメリカの記録的な株高はご存じのとおりだが、ロビンフットという手数料無料のネット証券が株高の立役者である。
ロビンフッドは、ミレニアム世代を中心に絶大的な人気を得ている。
コロナ下でも利用者が急増、既に利用者は1300万人に達しているそうです。
(参考までに、日本で一番口座数の多い証券会社である野村やSBI証券の口座数が500万人台である)
日本で野村がLINEとの合弁で始めたLINE証券が開業1年で30万口座を達成したとのこと。
これも目出しているのはアメリカのロビンフッドだ。
ロビンフッドを使って、株式投資の経験が少ない世代が株式市場に雪崩れ込んでおり、アメリカの株高を支えている。
ロビンフッドについては問題点もあるのだが、確実に投資家の心をつかんでいるのは間違いない。
投資銀行の雄、ゴールドマン・サックス(GS)はフィンテック事業に大きく傾斜してきている。
将来的にそこが一番儲かると踏んでいるのだ。
GSがフィンテック事業の核として戦略的に力を入れているのが、ネット銀行のマーカスである。
既に預金量は日本の大手地銀レベル(数兆円~10兆円レベル)に達している。
またクレジットカード部門ではアップルと組んで、「Apple Card」を発行している。
カード事業ではGSは裏方に回り、圧倒的な知名度を持つアップルと組んだ。
もともとGSは大手の法人や超富裕層しか相手にしない投資銀行であったが、近年フィンテックを使ったリテール部門に力を入れているのである。
ちなみに既にGSでは社員の3~4割はエンジニアになっている。
従来から行っているトレーディング事業(証券の売買事業)も、トレーダーが勘で売買を行っているというものでは既になく、エンジニアが作った売買プログラム(AI)による売買になっているのである。
2020年には、DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉がもてはやされた。
金融業こそはDXで最も大きな変化が起こる業種なのです。
2021年からは、もっと大きな波(ウェーブ)が起こることは間違いない。
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