実家の新米をくれた北のPJさんの行為は、「つとめ」に感じられるときがありました。
私はあなたのPJなのだから、つとめをします、と口にするわけではありませんでしたが、自らの感情や体調を表に出さないで、ずっと自分の世話を焼いてくれたのです。
時には、こうしようかと言って大胆なことをすることはありましたが、恋人モードで接してくるようなことはほぼなかったのでした。
彼女はどんな姿勢でもとってくれた。ときにはは恥じらいもあったかもしれませんが、恥ずかしいと言うことはなかった。それは「つとめ」と思っていたからでしょう。
恋人の戯れではなく、どこか自分の役目として、どんな姿勢でもとるということを引き受けていたのではないかと思えるのです。
そして、彼女は吐息のような声を漏らす。同じリズムで吐息は続き、次第に女の声が混じってくると、少しテンポが変わってくる。マヨエールは、彼女の女の声も好きでしたが、思い出すのは吐息のような声のほうが多いかもしれません。
終わると彼女はいつも体を拭いてくれた。
決して、気持ちよかった、好きだ、そういうことはいいません。今日は長かったとか、汗をひどくかいてるとか言って、体調のことを気遣ってくれるのでした。
昔の「妻のつとめ」とは、こういう感じだったのかなあと今でも思います。
出会った頃の彼女は、20代半ば。今の百合子さんくらいです。
関係は8年続きました。
突起を擦り付けて、気持ちいいと盛んに言う百合子さんですが、この前、彼女が
「今日は長かった」
というので、マヨエールは隣にいるのが北のPJさんかと思って飛び上がってしまいました
お前長いんだよ〜 というからかいも少しあったように思えますが、体調を気にするようなあの北のPJさんの口ぶりだったのです。
百合子さんが聞いたら、不貞腐れて、工場の若い男と寝た話をするだろうからその場では何も言いませんでしたが
マヨエールは、北のPJさんが百合子さんに乗り移ったのではないかと思えたのでした。
おわり