久々に、マヨエールは遊び仲間の友人と上野で飲みました。いつもは活動で地方にいっているので、なかなかこういう時間もとれないのです。

上野から御徒町にかけて、ガード下には安くてうまい飲み屋がたくさんあります。大統領とか肉の大山のほかに、最近増えてきているのが中華系のお店。横浜とか神戸の中華街(南京町)は、広東料理のお店が多いですけれど、こういう新興勢力は内陸の辛い料理とか、旧満洲の高粱くさい料理を売り物にしています。

この前酔っ払って入った大陸系のマッサージの女が、げえげえ吐いたというのに、川魚の煮込みを食わせてくれた。なんというか、マヨエールはこういう体験をいつまでもおぼえているので、新興勢力の中華に悪い印象はありません。

 

「10代にもう夢をみなくなってきた」

 

友人があんみつを食いながらいいます。

 

「そうだね、あいつら若くて代謝いいから臭いしね」

 

マヨエールがこたえます。

でも、こういうBBAたちがいいのかといったら、ちょっと違う気もします。

 

 

河岸をかえます。

育ちのいい友人は、中華系の内臓肉なんかだめに決まっているのだから、由緒正しい日本のもつ焼き「大統領」にいきます。運よくガード下の店舗に入れました。ここの酒のメニューは昭和そのもので、合成ワインのようなものがある。アメンバーさまの名前みたいな、ハチブドー酒なんてものがあるのです。

 

上野というものはいろいろなものが去来します。

もつ焼きに七味をふってくらいつき、それをハチブドー酒で流し込む。友人とオンナの話をする。そんなことをしていると、少し前のことを思い出します。

 

そのころつきあっていたのは、ICUに通う牧師の娘でした。むっちゃ英語ができた。TOEFLを教えてもらっていたくらいです。

彼女は、泊まりにいくと、ドンキで売っているような安っちいムスクの香水をつけて、アパートの玄関でハグしてくれた。お互い若いもので、朝まで時間はそこから飛びます。

 

当時は出会い系サイトの全盛期。闇の出会いよりも、全国の健全な男女がせいぜい数十文字しか打てない携帯のメールで、盛り上がっている時代でした。マヨエールはそのころから東北が好きで、ICUのきゅうきゅうしまる女の子がいるというのに、出会い系で仲良くなった岩手の女の子に会いに、上野から青春18きっぷで鈍行に乗って、黒磯、小牛田と乗り継いで会いに行っていたのでした。

思えば地方活動ですが、ちいかわの袋に2万円いれなくてもいい活動ですw

あのころは、いろいろなものが無料でした。

 

そんなことを思い出しながら、友人のオンナの話を聞く。

人ごとに、オンナの話はありますね。

表の世界ではセンセイとよばれる友人の、過去のオンナの話は伏せておくことにいたします。

 

そんなこんなで二人のおぢは酔っ払って、楽しくなってきます。

路上をみると、若者が大量に歩いている。上野だぞ? なんでこんなとこに。マヨエールが驚くと友人はいいます。

 

「渋谷や六本木は終わった。今は、上野なんだよ」

 

なんでも、ナンパまちで今熱いのは上野なんだそうです。

さすが10代に詳しい友人です。

 

眼の前で2人組の女の子が、2人組若い男性と少し話して、別れる。条件の交渉のように見えますが、それは闇の世界の話でしょう。

ほかの若者をみているうちに、2人組の女の子は条件?がまとまった相手と合流していました。

 

上野の何がいいのかマヨエールにはわかりません。そのへんの映画館とかサウナに入ると貞操の危機です。

しかし、上野は安いんです。ハチブドー酒も、もつ焼きも、20年前の価格です。

若者にはもう渋谷や六本木はきついのかもしれません。

 

酒が進みます。そして疼いてくる。ああ、鶯谷で🍓でも食べるかなあ。

けれど、友人と話すことがありすぎて、2匹のおぢは、日付が変わるまで上野で飲んでいたのでありました。

 

 

おわり