Mさん、北のほうのご実家の事情で、しばらく長期帰省です。
まいったなあ。あれだけ芝居好きで、某🍣の大将が鼻の下のばして禁断のおぼろを握ってくれるような和装の似合う人いないよね。しばらくシングル気分で芝居見ようっと。
そして、もうひとつの大きなロスが。
よく行く近隣のゆで太郎の朝シフトのおねーさんが、いなくなってしまいました。
アラサーくらいの、金髪っぽいおねーさんですが、そばを茹でるのがすごく上手でした。
おねーさんは、いつも大釜でそばを大胆に泳がせて、ここぞというタイミングで釜からあげて、渾身の力で水切りして、今度は丁寧に水で締める。
この一連の動作が惚れ惚れするくらい美しくて、いつも見とれていました。
そしておねーさんがすごいのは、動作の途中でも、食券を持った客にアイコンタクトして、ちゃんとアテンションしてますよ、水締めおわったら食券いただきますねー、ってメッセージを送るところです。
なので、並んでいる野郎たちも殺伐としません。
本当にプロの仕事でした。
新しく朝シフトにきたオヤジは、動作が魯鈍です。
そばはオヤジの精神のごとく緩みきっていて、まったくおいしくない。
オヤジのゆで方が、標準化されたものなのかもしれません。
また、富士そばのほうが300円時給が高いので、優秀な人材は富士そばにいってしまうのかもしれない。
標準化、効率化が進むなかで、おねーさんのような存在は、逆に邪魔なのでしょう。
同じ味を出さなくてはいけないチェーン店からしたら、おねーさんの卓越した技能は、秩序を乱す「脅威」でしかないのです。
技能を正しく評価してくれるところで、おねーさんが輝いていることを願います。