北に行きたきゃ、北にゆけ〜
ということで、北にいくことが多いマヨエールです。
8年続いたYさんは、山菜と身欠にしんの炊合せが得意料理でした。(エイの煮凝りもすごくおいしかった)
彼女の村の小学校では、山菜の時期になると、全校総出で、わらびをとるという行事があったそうです。
わらびというのは、斜面によく生えますので、高学年になると、危険な斜面に行かされて、とても大変だったそう。
そして収穫したわらびは、塩漬けにします。
ねばねばした上等のわらびは、けっこうな値段で売れて、学用品の足しになるとのことでした。
まあ、先生たちや村の大人の飲み代に化けていたのかもしれませんが。
地方大好きなマヨエールが、最近よく思うのは、地方のPJさんは、急斜面の山菜とりや里神楽などで鍛えられているので、大人が上手なのではないか、ということです。
急斜面での山菜とりは、身体感覚を養います。アクロバティックな姿勢をとるとき、山菜とりで養われた感覚は、帝都の下手な体操教室よりよほど効果があるでしょう。
また、里神楽はリトミックに通じるものがありますので、地方のPJさんは、下手な都市部の量産型PJさんよりも、感性や身体感覚が鍛えられているのでは?
Yさんは、身欠きにしん(ニシンの干物)を戻した煮汁で、上手に山菜を炊きました。
ニシンの出汁と脂、そしてほろ苦い山菜はよく合うのでした。醤油がきいた、濃い味も、マヨエール好みでした。
そして、Yさんは、いつも布団をかぶって、電気を消してくれと懇願するのが常。
何年たっても、これはかわりませんでした。お互いの素性を明かし合ってもそう。
ようやく、暗闇の中で恥ずかしい格好をとってくれるYさん。
舌を這わせると、醤油の味がします。彼女は決して、これくらいでは、はしたない声をあげません。
押し殺したような、吐息がするくらい。
そうして、彼女をとろとろにした後で、つながって、ようやく、甲高い声を漏らすのでした。
上になれば、大胆に腰をふる。山菜とりで鍛えられた彼女は、突起を擦り付けるような、独りよがりなことはせず、いつもマヨエールを絶頂に導いてくれたのです。
山菜と身欠きにしんの炊合せが上手だったYさん、きっと今頃は、子どものために料理していると思います。