桟敷席会してゆで太郎でしょ? みたいなイメージのマヨエールですが、IKBKのガチ中華もかなり好き。

 

ただし、P活にはまったく向きません。PJさんが、親の仕事の都合で黒竜江省に長く住んでいたとか、そういう特殊な事情がない限り向きません。

 

最近のIKBKでは、四川とか、湖南とかの内陸激辛系が目立ちますが、もともとは、史明先生の店「新珍味」や、残留孤児ルーツの東北料理(旧満洲)が中心でした。ニンニクが効いた料理が日本人に受け入れられたのはごくごく最近のことで、今ではPJさんとのデートで焼肉にいっても、問題ないどころか、喜ばれるくらいですが、昭和の頃はデートで行くような店でなかったと思います。

マヨエールの幼少時代は、大人たちがこそこそ行って、ニンニクの効いた内臓肉を食べるような、いかがわしい店だったような。

父と母が大喧嘩して、仲直りのオトナ会前に行くような、謎の黄色い看板、それが焼肉でしたw

 

話がそれました、21世紀初頭に、朝鮮族の料理(北朝鮮の料理と東北料理のMIX。和え物や川魚やあの肉がうまい)店ができて、神戸や横浜とは異なる、現在のIKBK中華街の土台をつくることとなります。

 

マヨエールの推しは、朝鮮族の料理なのですが、ちょっと公にはできない食材を使っていることもあって、ここはそのうちアメ限で書きます。

 

 

大エースさんの学校には、中国からの留学生もいて、彼女はガチの味に慣れています。でも、さすがに和室で掛け軸の話をする人をIKBKに連れていくのは抵抗が。

汚いよ、串なんか自転車のスポークだからね? 高確率で腹痛くなるからね? それでもいい? 散々確認して、それでもいい、というので、マヨエールの推しの「大重慶麻辣湯」へ。でもさすがにいきなりいったらびっくりするだろうから、飲茶できるところを挟んでの訪問です。(きれいでおいしい、そして茶器持ち込みw)

 

大重慶麻辣湯は汚い雑居ビルの三階にあります。昔は一階に福しんという、日系の中華チェーン屋が入っていたのですが、いつの間にかなくなっていましたw

 

知る限りでは、IKBKでも相当古い麻辣湯の店です。そして日本語通じません。

席に案内されたら、鍋を注文するのですが、ここはガチで辛いので、蒙古タンメンの一番辛いやつくらいでイキっている人くらいなら、「中辛」くらいが無難です。辛味を頼むと、湯気に触れただけで「痛い」という、壮絶な体験をすることとなります。あと、麻辣なので、辛味のほかに、痺れるような味もします。山椒のようというと、イメージわくでしょうか。

 

マヨエールのおすすめは、辛い湯と、辛くない薬草湯のハーフ&ハーフの鍋です。これなら、やっぱ辛いのはダメ、とお相手が戦意喪失しても、辛くないほうの湯で最後まで楽しめます。

 

席について、湯を選んだら、あとは、プラスチックのカゴに、串に刺された具をとってきます。

串は全部同じ値段。

野菜、豆腐、肉、海鮮、なんでもありますけれども、マヨエールのおすすめは、パクチー串と、通称「ぞうきん」センマイ串と、あとは向こうの高野豆腐のような、干し豆腐の串です。あとは、羊肉の串かな? 海鮮は、腹が痛くなる場合が多いので、避けたほうが無難ですw

 

夏は別注で、ザリガニの炒めも頼めるので、これもおすすめです。中途半端なフレンチのエクルビスよりずーーっとおいしいです。しかも安い。

 

味はよいのですが、なにしろ床が油ぎってて滑るとか、衛生概念がないとか、いろいろ問題があるので、IKBKのガチ中華は、PJさんとくるところではありません。エース亡失につながりかねないので、Pのみなさまにおかれましては、鼎泰豐くらいが無難と思います。

 

でも、ある程度長いつきあいになったら、誘ってみるのも面白いかもしれません。結局のところ、男と女というのは、内臓肉、雑巾みたいなのを香辛料がガンガン入った湯で煮て、ふうふういって食べて、お互い貪り食いあうような、そういうものではないかと思うのです。お互いに貪りあった相手ならば、ガチ中華の内臓肉くらい、余裕でしょう。

 

あ、マヨエールがパクチーの串をおすすめしたのは、あれって内臓肉と相性がいいからです。なので、パクチー串は、軽く茹でて、内臓肉とあわせてどうぞ。

 

地方のPJさんが好きなマヨエールにとって、IKBKは、魅力のまちです。