Jさんは婚活のため、すごく頑張っている。
P活でバグった感覚を、婚活界のシャツの臭い同年代の労金マンの感覚(ランチはゆで太郎)にあわせるべく、ものすごい集中力で、努力をしている。
なにかに一心不乱に取り組み、なにかを成し遂げる、10代のうちにこういう経験をした人は、やっぱり強い。
そして、今日は場末のラブホ。これ、かなりのひどいプレイだよね。
深窓の令嬢が、下男に連れ込み宿で好き勝手にされる、みたいな。
その前に、「泡」で乾杯。
といってもテタンジェや黄色ラベルじゃないよ。バイス。(関東圏特有の割り材)
肴はやきとんだ。軟骨だ、レバーだ、カシラだ、コブクロだ、そういう部位がでてくるような店に入る。
Jさんは、肉汁でいっぱいのカシラにかぶりついて、毒々しい色の泡で流し込む。
実に淫靡な光景である。帝都のハイレベルPJが、やきとんの汁で、唇をてからせている。
そして、線路沿いの、よくあるラブホへ。露天風呂もサウナもない、単にヤルだけの部屋。
彼女はアメニティバー(フロントで好きなものを選べる)から、一番マシそうなものを選んだ。
うん、すっかりバグった感覚戻ったな。あとは労金マンをこういうところに連れていき、ぎゅーっと締め付けて30秒でイカせれば、相手はもうメロメロ。成婚間違いなし。(でも業者婚活って、婚前交渉だめなんだっけ?)
部屋に入る。ボタンを押せば数分でお湯が一杯になって、主よ人の喜びよのメロディで知らせてくれるようなところじゃないからねえ。ひたすら200リットルたまるのを待つのだ。
ちょっと舌をからめてみたら、思いっきり、レバーの味がした。珍しく、彼女も積極的に応じてくる。
やきとん屋で、タンを食べたからかな。
ああ、地方PJの味がする。
続く