Mさんの就職活動は、難航した。

受けた大手は全滅。

結局、彼女は妥協の末、東京の中小企業の事務員におさまったのだった。

 

久々に、昭和の連れ込み宿の風情が残っている日暮里の万上旅館でもいくかなあと、Mさんと「谷中散歩」と称して、谷中ランチのあとに、線路の向こう側へ。

が、我が青春の万上旅館はもうなかった。あの、宝船のかたちをしたタイル貼りの浴槽も、隙間なく布団が2つ並べられた淫靡な寝室も、もうない・・・  

仕方なく、そのへんのラブホへ。ああ、万上旅館、、

 

久々に交わるMさんは、すっかり埼玉の女のにおいになっていた。

 

「ねぇ、P活ってどうすればうまくいくん? 変なのしか来ないんよ。キモいオヤジばかりで、二回目がないんよ」

Mさんは、自分のものをぎゅっと握りながら、聞いた。

「それは、君の戦略が間違っているからだよ。とにかく数をやりたいみたいなやつらがたくさんいるからね。そういうのは、一回やったら、飽きちゃう。定期的に会ってくれるいいPを見つけるのが肝要だよ」

「ウチ、中◯しまでされたんよ。それで、もう連絡ないなんて、不誠実!」

「そういう輩の跳梁跋扈するところで勝負してはいかん!」

自分は、Mさんを抱き寄せて、本能のまま、交わった。もう三回めか? なぜか、彼女との相性はいいw

 

「この活動は、心の交流でもあるんだよ。決して、癒やしというだけではない。Pは、相手のこころに触れたいの。だから、君は、Pと大人会したあとにね、少し恨めしげな表情でもうかべて、アメ女になったウチらの気持ち、あんたにはわからん、とでもいってごらん。それが刺さるPには、すごく刺さるからね」

Mさんは、少し考えたあと

「ねえ、ウチと定期的に会ってくれん?」

という爆弾発言をした。

でも彼女はずっと自分のモノを掴んでいる。参ったな。

「ウチ、そんなにいらないんよ。少しだけ、生活費の足しになれば」

たしかに、地方開拓を少しセーブすれば、彼女の要求には応じられる。

「わかった、いいよ。お互い、知らない仲でもないしね。でも条件がひとつ」

「なに?」

「剛毛は剃らないこと」

「サイテー!!!!」

Mさんは、ずっと気にしていることをなんでいうのだと、自分を詰った。

「だって、剛毛じゃないと、俺、ぐっとこないもん」

「わかった・・・ でも脚や腕は剃るからね!」

「背中は剃らないということで理解していいかな?」

「www」

 

ということで、MさんはPJに昇格したのであった・・・・

 

続く