腐れ縁、そしていつも塩対応のJさんには、いくつもの顔がある。

彼女はプロPJで、海外が大好き、派手な生活が好き、それゆえ婚活がうまくいかないw

その一方で、彼女は無料塾のようなボランディアをしていて、家庭の事情で塾に通えない子どもたちのために、勉強を教えている。

 

だから、彼女の悩みは「ああ、太Pいなくなってしまった、旅行代どうしよう・・・ また探すかあ。。」というものもあれば、彼女が教えている子どもたちの状況に心を痛め、勉強以外にどう関わっていけばいいのだろう、というものもある。

 

慈悲深い彼女は、お友達価格で会ってくれる。(舌を絡めるくらいはしてくれるが、基本、塩対応。二回戦は許してくれないw)

容姿淡麗なだけではなく、外国語に堪能で、深い知性をもつ彼女は、頻繁に海外(北米やヨーロッパ)にいっているから、P活市場では、相当稼いでいるのだろう。安い団体職員の給料ではソウルがやっとだ。

 

よくニュースでとりあげられるPJは、推し活にハマっていたり、生活苦だったり、レスが原因だったり、どれもこれもどこかで聞いた話を使いまわしているように感じる。でもね、いるんです。無料塾を開催しているPJが。

社会の問題に目をむけて、自ら奉仕するPJがいるんです。

 

あるとき、彼女は「ヘッドスパ」の魅力について熱く語った。(子どものおかれた環境について語るときもある。この差は何なんだw)

なんでも、油を頭にたらしてくれて、それが気持ちがいいそうだ。

「そのへんの業務スーパーで一斗缶買ってきて、ずっと油を頭にたらしてあげようか? そのほうが安いじゃん。」

Jさんは、ふざけんなこの野郎!という目でマヨエールを睨んで、紫煙をあげた。

もう、彼女とも長いので、こういう会話ができる。

 

この前は、金策に奔走していたのか、もう安いこいつでもいいやと連絡をしてきて、しょーがないなー、と日々の疲れを癒やすべく一人おこもりステイしている宿で会った。(ルームチャージなので、彼女を呼んでも問題にはならない。)彼女は隙あらばインルームダイニングで何か頼もうとするし、ワインクーラーで冷やしてある極上の白をまるで自分のもののように飲む。マヨエールは彼女の太Pじゃないのに・・・ 

 

Jさんは奉仕の心と、したたかなPJの心をもつ。

 

これもまた、人間なのだろう。

翌朝、仕事に行く前に何か食べていきなよといったら、目をキラキラさせて、和食膳を彼女は頼んだ。

彼女は食べ方に気品がある。箸の持ち方もきれい。育ちのいい人なのだろう。なのに、強欲なPJになってしまってw

でも、彼女の別の面も知っているから、やっぱりどこか憎めない。人間というのはいろいろな面がある。十二面体くらいの複雑さはあるのだろう。