村長が指名外しを指示したと裁判所が認定 | 公会計の動向

村長が指名外しを指示したと裁判所が認定

 読売サイト熊本ページが10月10日に掲出した「相良村議会、村長に788万円負担要求 」は、公共工事の指名競争入札を巡り、違法に特定業者の指名外しを行ったとして相良村が敗訴した損害賠償訴訟で、村が9日の村議会臨時会に賠償金や裁判費として計約788万円の今年度一般会計補正予算案を提案したと報じる。ただ、徳田正臣村長が途中退場したため審議入りせず、即日、廃案となったとか。村議会は廃案を決めた後、賠償金などを徳田村長に負担させるよう村に求める決議案を賛成多数で可決したとのこと。決議は「判決で認定されたのは徳田村長が故意に違法行為を行ったという事実だ」としており、議長と欠席・退場者2人を除く村議8人のうち、5人が賛成したとか。徳田村長の退場は臨時会冒頭、小善満子議長の許可を得ず、5日に死去した元村長への哀悼の意を述べようとしたことが発端で、議長から発言をやめるよう何度も求められ、補正予算案の審議を待たずに退場したとの由。閉会後、徳田村長は「哀悼の意も述べられない議会とは付き合ってられない。退場は妥当な判断」と説明し、小善議長は「提案者がいないと(補正予算案の)審議はできない。徳田村長は責任を放棄した」と述べたとか。徳田村長は再度、臨時会を招集し、同補正予算案を提案し直す方針だが、すでに遅延損害金が発生しており、議会側の対応が注目されると記事は伝える。


 毎日jp熊本ページが9月14日に掲出した「相良村・損賠訴訟:村に641万円賠償命令 「指名外しは違法」―熊本地裁判決 /熊本 」〔丸山宗一郎〕は、相良村の発注工事を巡り意図的に指名競争入札から外されたとして、地元の土木建設会社「大乗技建日本」が、村に1628万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁が12日付けで「村長は指名に係る裁量権を乱用、または逸脱した」と違法性を指摘し、村に641万円の支払いを命じたと報じる。判決によると同社は14年度から19年度に100件の指名を受けて計40件を受注していたが、徳田正臣村長が就任した20年度以降は激減し、22年8月まで指名は1件、受注は0件だったとか。同社は訴えの中で「徳田村長の対立候補を支持したことに対する報復」などと主張し、村は「前村長の就任以来19年度まで、受注額が突出しており『破格の特権的処遇』を受けてきた。長期的視点での公平などを図る必要性があった」と反論してきたとの由。裁判長は「徳田村長は指名審査会が推薦した際、原告の指名を拒否した。担当者に指名から外すよう指示したことが認められる」と判断したとの由。徳田村長は取材に対し「判決には事実誤認がある。控訴する方針だ」と答えたとか。