三兎を追う北陸新幹線の並行在来線 | 公会計の動向

三兎を追う北陸新幹線の並行在来線

 中日新聞サイト北陸ページが8月29日に掲出した「並行在来線 三セク会社「三兎追う」 新幹線開業へ 県庁で正式設立 」〔室木泰彦〕は、26年度末の北陸新幹線金沢開業でJRから経営分離される並行在来線(現JR北陸線)を運営する県などの第三セクター会社「石川県並行在来線株式会社」が28日、登記を済ませ正式に設立されたと報じる。県庁8階の新幹線・交通対策監室前に会社看板を設置し、9月3日にJRと県からの出向社員14人に辞令を交付し、開業準備を本格化させるとのこと。会社は資本金の7割を出資する県主導三セクであり、同社取締役会長に就いた谷本正憲知事と、県OBの七野利明社長、JR西日本出身の山岸勝副社長が看板を設置したとの由。谷本知事は「安全輸送と利便性確保、経営安定の三兎(と)を追うが、県民のサポートもお願いしながらハードルを越えたい」と決意を語ったとか。会社は当面県庁に置くが、26年度末開業に向け、一定のスペースが確保できる場所へ移転を計画しているとの由。民間と県内全市町の協力で来夏に20億円まで増資して本格会社に移行し、その際に県民から募集する会社名に変更するとのこと。来年4月新規採用の高校卒業予定者10人ほどの募集を9月5日に始め、数人採用の大学卒業予定者らの試験も11月までに行うが、自前社員が育つまでJR出向社員に協力を求め、最終的に百人規模まで増やす方針とか。在来線経営は現時点の県試算で開業10年で累計20億円の赤字が予想されており、運賃で解消する場合は27%値上げが必要な厳しい見通しとか。県は開業前にも試算し運賃決定につなげると記事は伝える。