日銀のETF買入れで400億円の含み損
ロイターが23年11月21日に掲出した「日銀買い入れETFの含み損、株価急落で400億円以上に増大か 」〔東京 21日 ロイター:ロイターニュース 竹本能文;編集 石田仁志〕は、日銀が、昨年から行っている株価指数連動型の上場投資信託(ETF)買い入れで、400億円以上の含み損を抱えている公算が大きいと報じる。今月末にも予定されている2011年度上期決算で実額が明らかになるが、評価損が出れば結果的に納税者負担となると記事は伝える。日銀は昨年10月、包括金融緩和の一環としてETFの買い入れに踏み切っており、買い入れ限度額は、当初4500億円としていたが、東日本大震災直後や8月の追加緩和で1.4兆円まで拡大し、2012年末まで買い入れる予定で、すでに残高は7000億円を突破しているとのこと。日銀はETF購入を住友信託銀行に委託しており、対象銘柄については東証株価指数(TOPIX)、日経平均株価に連動する銘柄とするのみで、具体名を公表していないが、ロイターが今年9月末までに日銀が買い入れたETFがTOPIXもしくは日経平均株価に連動したと仮定して試算したところ、いずれのケースでも400億円以上の含み損を抱える結果となったとか。日銀はETFを原則として売らないが、含み損については引当金を計上し、2010年度決算では、ETFの評価損が21億円発生していて、不動産投資信託(J─REIT)でも評価損が1億円発生していて、ともに全額を引き当てた経緯がある。2011年度も通期ベースで評価損が膨らめば日銀の最終利益である剰余金が減少、そこから捻出する国庫納付金も減少すると記事は説く。日銀のETF購入は株式市場関係者を中心に評価が高いが、評価損が出れば、間接的に納税者負担で穴埋めされる格好となると記事は伝える。