東京都水道局は黒字経営が続く | 公会計の動向

東京都水道局は黒字経営が続く

 朝日コムが23年9月29日に掲出した「儲けすぎ?都水道局 それでも料金下げる気なし 」は、東京都水道局が公営企業としては異例のもうけを上げ続けていると報じる。22年度末で過去最高の約2200億円の現金や有価証券を保有しているが、「今後の設備更新に必要」と料金の値下げには消極的と記事は伝える。22年度決算案によると、約3344億円の総収益(売り上げ)に対し、総費用(出費)は約2796億円で、差し引き548億円が純利益になっており、純利益は12年ごろから増え始め、21年度までの5年間では年535億~689億円となっており、多くは預金や有価証券の購入に充てられ、22年度には「年度末資金残高」が2209億円になったとか。これに対して、借金にあたる「企業債」の残高は年々減って3584億円で、この状態が続けば、3年後には貯金と借金が均衡するとの由。世代間の負担を公平にするという地方債の目的に反することにもなりかねないと記事は評するが、企業債残高と見合った資金残高があるのは好ましい状態のようにも思える。経営が好調なのは、「おいしい水」を作るため2300億円以上を投じた全浄水場の高度処理化工事が一段落したことや、人口が集中しているため効率的な設備投資ができることなどが理由で、昭和50年に約8千人いた職員を約4千人に半減させたことも大きいと記事は伝える。