公的年金運用で方法を検討中
東京新聞が6月30日に掲出した「厚生・国民年金の市場運用 昨年度、9兆円超黒字 」は、21年度の厚生年金と国民年金の積立金の市場運用が9兆円超の黒字となり、「年金積立金管理運用独立行政法人」が近く発表すると報じる。単年度の運用実績が黒字に転じたのは3年ぶりで、本格的に市場運用を始めた13年度以降、過去最高の黒字額とか。20年度はリーマン・ショック後の世界的な株安と円高による為替差損が影響し、過去最悪の9兆6670億円の赤字だったが、21年度は市場が緩やかに持ち直したことから、20年度の損失をほぼ取り戻した結果となったと記事は評する。積立金は長期で運用されており、単年度の黒字により年金受給額が変わるわけではないが、年金財政にとってはプラスの要因となると記事は伝える。厚生労働省によると、積立金の運用資産額(時価)は昨年末で約122兆5千億円で、構成比は、国内株式11%、国内債券69%、外国株式10%、外国債券8%、などとなっており、積立金運用をめぐっては、原口一博総務相が20年度の巨額赤字を受け、新興国への投資など積極運用を求めているが、長妻昭厚労相は「国民から『投資をしてほしい』として預かっているお金ではない」として安全運用を主張していて、総務、厚労両省は検討会を設置して積立金運用の在り方を検証しており、巨額赤字から回復したことで議論にも影響を与えそうと記事は伝える。