国債の111兆円は銀行が保有
日経が8月28日に掲出した「銀行の国債保有、最高水準 6月末の残高111兆円 」は、資金需要の低迷により銀行が運用難に陥っているため、銀行に預金の形で集まったお金が国債市場に流れ込んでいると報じる。国内銀行が保有する国債の残高は昨秋から急増しており、6月末には111兆円台と最高水準に達したとか。企業や個人への融資金利の基準となる長期金利の上昇を抑える効果がある一方、預金で集めたお金が民間の経済活動に回らない構図も鮮明になっていると記事は伝える。 銀行は預金で集めた資金を企業や個人に貸し出しているが、余った分は有価証券などで運用しており、日銀の「民間金融機関の資産・負債統計」(オフショア勘定含む)によると、国内銀行の6月末の預金額は過去最高の約573兆円に拡大していて、一方、貸出金は約431兆円と3カ月連続で減っているとのこと。預金から貸出金を引いた「預金超過額」は過去最高の142兆円に達しており、この8割程度が国債に回っている計算になるとか。