特別会計についても主計簿締め切りの結果を一般会計と同時に公表 | 公会計の動向

特別会計についても主計簿締め切りの結果を一般会計と同時に公表

 特別会計については20年度から「特別会計に関する法律 」によって財務省による共通的な統制が可能となって、情報開示も大幅に改善された。その背景を抜きにして、MSN産経ニュースが8月1日に掲出した「特別会計 剰余金28兆5400億円 財務省決算 」は、財務省が7月31日、平成20年度の特別会計決算を、昨年よりも約1カ月半早めて発表したと報じる。歳入から歳出を差し引いた剰余金は、国債整理基金、外国為替資金など21会計の合計で前年度比33.1%減の28兆5413億円となっていて、2年連続で減少したものの、剰余金は依然巨額と記事は評する。剰余金のうち、すぐに使う必要のないものは積立金として残され、これが「埋蔵金」と呼ばれると記事は伝えるが、将来の年金支給や地震時の保険金支払に充てるための積立金を「埋蔵金」と呼ぶ人は少ないだろう。20年度の決算でも剰余金から4兆1658億円が積立金に組み入れられていて、積立金の残高は21年度末で約183兆円に上る見通しと記事は伝えるが、そのほとんどは年金支給のための積立金のはず。国の財政が厳しい中、20年度は約6兆円を一般会計で、21年度は約10兆円を利用し、資金不足を埋め合わせていると記事は伝えるが、それも為替変動のリスクを低めに評価した結果のはず。記事は「財務省は、「国債償還や外国為替相場の安定など利用目的は決まっている」と説明している。しかし埋蔵金を新規施策の財源として活用したいとする声は、自民、民主両党の間から上がっている。」と伝えるが、「積立金=埋蔵金」という誤った前提を下にした意味のない文章。20年度の剰余金は、国債償還などのための国債整理基金特会が16兆4674億円、外国為替相場安定のための外国為替資金特会が3兆3761億円、財政投融資管理のための財政投融資特会が2兆3770億円などで、昨年は会計検査院への報告時期に合わせ9月中旬に決算内容を発表したが、今年は「国民の関心が高い」と時期を早めたと記事は伝える。同時に発表した一般会計決算の確定値は、歳入から歳出を差し引いた不足額が7181億円で、7年ぶりの「歳入欠陥」が確定したとのこと。


公表資料:平成20年度決算