土地開発公社から先行取得地を事業化の予定がないまま買い戻した事例
東京新聞は3月4日に「名古屋市「塩漬け」土地買い戻し 公社から8億8000万円 」〔中日新聞〕を掲出。
記事は、名古屋市土地開発公社が購入後、17年にわたって、用途がないまま「塩漬け」になっていた名古屋地裁南側の土地(同市中区三の丸)を、名古屋市が昨年3月に8億8千万円で買い戻していたと報じる。ことし3月末から暫定的に広場として開放するとのこと。この土地は広さ354平方メートルで、名城公園の一 部として公園整備するとして、3年に同公社が5億1千万円で取得したが、事業化が遅れて放置してきたため利子や維持費が累計で3億7千万円も膨らんだとのこと。市緑政土木局は「早く買い戻すべきだったが、予算も限られており、時機を逸してしまった」と話しているとか。事業化に先駆けての先行取得は、地価が右肩上がりの時代には合理性があったが、地価は下落の一途をたどり、現在の実勢価格は1億1千万円と当初購入時の5分の1とか。市は買い戻したものの、公園に本格整備するメドは立っておらず、草刈りをしたり、整地するなど必要最小限の手を加え、市民が使える広場にするとのこと。同局は「お金を掛けないで使うことが、(税金で高い金で買い取ったことへの)せめてもの償い」としているとか。