静岡空港が福岡便に搭乗率保証 | 公会計の動向

静岡空港が福岡便に搭乗率保証

 毎日jp静岡ページは2月18日に「静岡空港:日航の福岡便、搭乗率保証 全日空が県に抗議 /静岡 」〔松久英子、浜中慎哉〕を掲出。

 記事は、6月開港の静岡空港で、静岡県が日本航空の福岡便に搭乗率(70%)を保証することに対し、全日本空輸が17日「特定企業への支援となり、不公平だ」などと県に抗議の意思を伝えたが、県は他路線は搭乗率を保証しないとの考えを示しており、県の“日航優遇策”は今後の路線誘致・維持に影響を与えそうと報じる。この日、全日空の岡田晃執行役員が花森憲一副知事と県庁で面会し、日航への搭乗率保証について、岡田役員が「信頼関係を少し損なうもので、水くさい」などと述べたとか。面会後に会見した岡田役員は「県から『福岡便は新幹線と競合しているため』と説明を受けたが、札幌便は日航と全日空が競合している。福岡便への補助は1社への間接的な支援になり、札幌便の競争も不公平になる」と不満を述べたとのこと。ただ、全日空としては具体的な支援策を示して求めることはせず、岡田役員は「バランスを欠いている部分への対応は議会などで決めてもらいたい」と話したとの由。花森副知事は面会後、「全日空など他社へは(搭乗率保証などの支援は)想定していない」と述べたが、県の姿勢に全日空は不信感を強めており、岡田役員は「多くの地方空港で路線の廃止、休止が出ている。信頼関係がないと、我々は考えたくないが不幸になる可能性もある」と述べ、もし福岡便だけ搭乗率保証が行われた場合は、今後の路線維持に影響が出る可能性を示唆したとか。県はこれまで、路線誘致や空港活用について、日航と緊密な関係を保ってきた経緯があり、日航は「05年に県と覚書を交わして支援策を協議し、新幹線との競合という路線の特性で下支えが必要という話になった」とコメントしているとか。また、韓国・ソウルとの定期便就航を表明している大韓航空は「保証が1社だけというのはおかしいが、こちらはどの空港にも支援策は要求しない」としており、アシアナ航空は「今のところ、こちらから抗議や保証要求などの対応は考えていない」と静観する考えを示しているとか。問題の搭乗率保証は、福岡便の搭乗率が70%を下回った場合、静岡県が1席あたり1万5800円を日航に支払うというもので、逆に上回っても日航からの還元はないとのこと。70%は採算トントンのラインと言われ、全日空は「福岡便はリスクのない路線になった」と不満を漏らしているとか。現在、搭乗率保証を導入しているのは、全日空の羽田-能登便(1日2往復)だけで、03年7月の就航時から、石川県と毎年取り決めを結び、目標搭乗率を下回った場合は県が全日空に保証金を支払い、上回った場合は全日空が県に「販売促進協力金」を還元しているとのこと。実績は1年目が79・5%(目標70%)で、直近の5年目も65%(同62%)と1回も目標値を下回っておらず、石川県は5年間で1億3300万円を全日空から受け取っているとのこと。また過去には、鳥取県が韓国・アシアナ航空に、07年10月~08年3月、米子-ソウル便で搭乗率70%を保証しているが、実績は約67%で、1席あたり9000円、529万円を鳥取県がアシアナに支払ったとの由。