負担金額の一方的な増額通知に新潟県が反発
共同が2月12日に配信した「新潟県、新幹線負担金増額に難色 「十分な説明ない」 」は、新潟県の泉田裕彦知事が12日の記者会見で、建設費の上昇などを理由に国から増額を求められていた北陸新幹線の建設負担金約220億円について「国から十分な説明がない。(新年度の)当初予算案に入らない可能性がある」と話し、現段階では支払いに応じられないとの見解を示したと報じる。今後国土交通省に対し、建設費が高騰する根拠を示すよう要望する方針で、新年度予算が確定する来週中に回答を得たいとしていると記事は伝える。
朝日が2月13日に掲出した「整備新幹線負担増、福岡県も難色 」は、整備新幹線の一つ、北陸新幹線の建設費を巡り、新潟県の泉田裕彦知事が12日、国から求められた地元負担増を拒む姿勢を示したことについて、福岡県も拒否の構えを見せるなど、ほかの自治体にも国土交通省の調整作業への不満がくすぶると報じる。ただ、整備新幹線の事業はそもそも地方自治体の強い要望で進んできたもので、国交省は、自治体との本格的な対決にはならないとみていると記事は伝える。泉田知事の発言に対し、国交省の春田謙事務次官は同日午後の記者会見で「納得して頂けない部分はさらに詳細に説明し、理解を得たい」と述べたとか。新潟県によると、14年度末開業予定の北陸新幹線の長野―上越―金沢の建設費のうち同県の負担は、15年の国交省の試算では約1400億円だったが、国交省は建設資材の値上がりなどで費用が膨らんだとし、今年1月になって新潟県に約220億円の追加負担を求めたとのこと。整備新幹線の建設費の負担割合は、政令で国2、地方1と定めており、北陸のほか、北海道、九州鹿児島ルート、九州長崎ルートも加えた各新幹線の建設中区間の総事業費は当初は約3兆1200億円だったが、その後の資材高騰などで約4100億円膨らむ見通しになっ手いるとの由。膨らむ分も国2、地方1で分担するのが原則とか。国交省が昨年夏の与党との協議で配布した資料は、建設費の増加分は地方に負担を求めないようにも読める内容で、県の予算編成が佳境にさしかかる1月になっての国交省の追加要求に、地方自治体からは「唐突だ」との反発が出ているとのこと。新潟県のほか、福岡県も、22年度末に全線開業予定の九州鹿児島ルートの増加分を21年度県予算に盛り込まない方針で、他の自治体へも波及する可能性があるとか。もっとも、大阪府の橋下徹知事が見直しを表明した国直轄事業と違い、整備新幹線は地元自治体の要望に沿ったもので、「そもそも質が違う」(国交省幹部)問題であり、今回の負担増を巡る反発も、地方の負担を軽減するための「駆け引き」の一つとの見方があるとのこと。国交省は、国の負担増に結びつくことを警戒しつつ、事業を継続するため、未着工区間の財源問題の結論を出す年末までにはあわせて決着させたい意向と記事は伝える。