トヨタショックが愛知県にダメージを与える | 公会計の動向

トヨタショックが愛知県にダメージを与える

 東京新聞は1月5日に「愛知県税収1兆円割れ 新年度の財源不足4900億円に」〔中日新聞〕を掲出。

 記事は、世界的な景気後退で「財政危機宣言」をした愛知県の神田真秋知事が5日、新年度の県税収入が20年度当初より3600億円減り1兆円を割り込むとの見通しを明らかにしたと報じる。「トヨタショック」など、モノづくり産業の業績悪化を受けたもので、1兆円割れは7年度以来、14年ぶりとのこと。財源不足は、これまでの3500億円を下方修正し4900億円としたとか。神田知事は定例会見で「国の三位一体改革により税源移譲されていた1400億円程度を除くと、県税収入の水準は1988年度に戻る。思いもつかない財政危機だ」と述べたとか。県の試算では、県税収入の4割を占める法人2税は、20年度当初の5598億円からほぼ3分の1の2000億円弱にまで落ち込み、減収額は、昨年12月県議会で示した2700億円よりも、さらに900億円減になると算定したとか。業績が大幅に悪化した企業への法人2税の還付金が大幅に増えることから、歳出でも昨年12月の見込みより500億円増の1300億円に拡大するとのこと。県税収入の減少額と歳出増とを合わせた財源不足4900億円に対し、県は貯金にあたる基金700億円の全額切り崩し、借金にあたる「臨時財政対策債」500億円の発行で対応するが、それでも3700億円足りず、このため、17年度以来となる地方交付税の交付団体への“転落”は避けられないとみているとか。神田知事は「もはや自治体の歳出削減の努力だけではいかんともしがたく、国に財源不足への対応を要請したい」と話したと記事は伝える。