ETC強行突破が増加している | 公会計の動向

ETC強行突破が増加している

 読売は10月20日に「ETC強行突破96万件、首都高では被害3億円」を掲出。

 記事は、全国の高速道路で18年度、料金所のノンストップ自動料金収受システム(ETC)の開閉バーを強行突破するなどした不正通行が過去最多の約96万1000件に上ったことが、国土交通省のまとめでわかったと報じる。過去5年間で3・4倍強に膨れ上がっており、高速道路会社各社では、車両ナンバーや運転者を特定できる高性能カメラの導入を進めるなど監視を強化しているが、特定が難航し、摘発は進んでおらず、国交省では「逃げ得を許さない態勢にすべき」として、各社に指導する方針と記事は伝える。国交省によると、高速道路の不正通行件数は、ETCの本格導入が始まった13年度は約28万3000件だったが、15年度に約47万1000件、16年度約69万件、17年度約94万8000件と急増しており、高速道路のETC利用率が60%を超えた18年度は、計約96万1000件となったとか。18年度の内訳は、首都高速が最も多く約36万7000件、阪神高速約25万9000件、東日本高速約12万8000件の順で、料金所に高性能カメラの設置が進んだ阪神高速は初めて減少に転じたが、他の5社は、17年度に比べ2~31%増えていたとのこと。不正通行の手口としては、ETC専用レーンでウレタン製の開閉バーを突き破ったり、前を走る車に接近し上がったバーが下りる直前にすり抜けたりするほか、料金収受員のいる有人レーンを突破したりする事例も含まれているとか。不正通行で料金を徴収できなかった被害額については、一律料金制の首都高速と阪神高速の場合、約2億9500万円と約1億7000万円で、東日本など残る4社は、高速道路に入った地点を特定できないため、不明とのこと。各社によると、警察当局による不正ドライバーの摘発は18年以降、少なくとも45件あるが、多くのケースでは運転者を特定できていないのが現状とか。各社は不正防止の切り札として、昨年から、料金所に高性能カメラの導入を進めているが、阪神高速の設置率が約90%であるのに対し、中日本高速は来春までの設置予定分を含めても約15%にとどまっており、その他の各社は、設置率そのものを公表していないとの由。また、首都高速の場合、料金所に不正通行の「取締隊員」を配置し、監視の目を光らせていても、不正が後を絶たないとか。国土交通省道路局では、「不正通行は、債務を返済している各社の経営を圧迫しかねず、公平性の観点からも、見過ごすことはできない。各社は不正防止のために万全を期すべきだ」としているとのこと。