経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2007
産経は6月20日に「安倍政権初「骨太の方針」 税制論議先送り 「改革」の視点、不鮮明」を掲出。
記事は、政府が19日に経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)を開き、今後の経済財政運営の方向性を示した安倍政権として初の「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2007」をまとめ、同日、閣議決定したと報じる。人口が減少する中、「経済成長を持続させ、生活の質を高くすること」を最重要課題と位置づけ、労働生産性を向上させるための政策を強く打ち出したと記事は伝える。今回の骨太の方針は、正式名称を小泉政権時代の「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」から、「『美しい国』へのシナリオ」と副題をつけて刷新し、安倍カラーを鮮明にしており、安倍首相は同日の会議で、「美しい国の経済システムのための処方箋がまとまった」と自画自賛したとのこと。骨太の策定では、格差社会の是正につながるフリーターの就職支援や最低賃金引き上げなど生産性向上の施策を盛り込んだ点が大きな特徴で、加えて、金融・資本市場の国際化や航空の自由化をはじめとするアジア・ゲートウェイ戦略を盛り込むなど、課題とされてきた規制撤廃へ挑戦する姿勢を示したとか。また、「教育」や「環境」といったテーマにも幅を広げているが、成長政策を重視するあまり、「財政再建」の根幹ともいえる「聖域なき構造改革」の視点がぼやけた印象となっていると記事は評する。財政健全化に向けた追加的な歳出カットはなく、「5年間で11・4兆~14・3兆円の歳出削減を図る」と明記した昨年の「骨太の方針」の考えを踏襲するだけにとどまっており、秋以降に本格化する税制改革についても具体的な議論を先送りし、「美しい国」の進路が見えにくい内容となったとか。