高速道路会社の決算 | 公会計の動向

高速道路会社の決算

 朝日は6月13日に「高速道路全社が当期利益、効率化は不十分」を掲出。

 記事は、高速道路会社6社の07年3月期決算が13日出そろい、05年10月の民営化後初の通期決算は、景気回復を受けた通行量の増加や暖冬による除雪費用の軽減で、全社が当期利益を確保したが、人件費の削減など経営効率化は不十分で、経営の不透明さが問題となっているファミリー企業の整理にも差があると報じる。通行量は前年度よりそれぞれ0.2~3.4%増えているが、各社は、通行料金収入から、道路の賃借料を日本高速道路保有・債務返済機構に払う形で、旧道路関係4公団の債務約40兆円を45年以内に完済する義務を負っており、収入が計画を上回れば追加返済する仕組みにより、西日本が140億円、中日本が115億円など4社で計約290億円を上積み返済したとのこと。サービスエリアやパーキングエリアなど休憩所事業も好調で、東名高速などドル箱路線を抱える中日本は、同事業の営業利益が95億円に達したとか。ただ、民営化の目的の一つの経営効率化はまだ十分に進んでおらず、売上高に占める人件費など販売・管理費の比率は、前期と比較できる東日本、中日本、西日本で7.2~8.2%で、東日本は前期比横ばい、ほかの2社は逆に上昇したとのこと。公団OBが天下りして料金収受業務などを独占的に受注し、過剰な利益を得ていたとして批判されたファミリー企業の整理でも、取り組みに濃淡があり、ファミリー企業26社を持つ東日本、同27社の西日本は、06年度中にファミリー企業業務を譲り受ける子会社を約10社ずつつくり、業務をほぼ移していて、今期さらに数社を立ち上げ、整理を終える予定だが、30社抱える中日本は、料金収受関連の9社を子会社2社に集約する作業を進めている最中で、残る21社の整理は今年度以降の方針とか。ファミリー企業は、公団の赤字を尻目に全体で1000億円の剰余金をため込んできており、営業譲渡した後も存続し、剰余金の扱いが宙に浮いている会社もあり、引き続き問題となりそうと記事は伝える。