19年度予算の基礎的財政収支はマイナス4.4兆円 | 公会計の動向

19年度予算の基礎的財政収支はマイナス4.4兆円

 12月19日付け日本経済新聞朝刊1面に「来年度予算財務省原案、一般会計82兆9000億円、赤字半減4兆4000億円」の記事。

 記事は、財務省が18日、19年度予算財務省原案の概要を固め、それによると、一般会計の総額が3兆2千億円程度増えて、82兆9千億円程度とする方針と報じる。安倍晋三首相が「過去最大の減額」を指示していた新規国債発行額は18年度当初予算比で4兆5千億円程度減の25兆4千億円程度とし、国債発行を除いた歳入と国債の元利払い費を除いた歳出の差である国の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字は18年度の半分以下に減らすとか。国から地方自治体に配分する地方交付税交付金の総額は4千億円増の約14兆9千億円とのこと。首相は18日、官邸で記者団に対し「交付税特別会計の借金と合わせて6兆円以上の財政健全化になる」と強調し、新規国債発行の4兆5千億円の減額と、交付税特会の借入金返済の1兆7千億円を合わせて、財政健全化路線をアピールしたと記事は伝える。基礎的財政収支について首相は「赤字は18年度の半分になる」と指摘し、赤字は18年度に比べて6兆8千億円程度縮小して、4兆4千億円程度となる見通しで、政府公約の「23年度のプライマリーバランス黒字化」に向け大きく前進するとのこと。

 東京新聞サイトは12月19日に掲出した「国・地方のPB 早くも来年度黒字化?」は、19年度予算で、国の「プライマリーバランス」(PB)の赤字が4兆円台にまで圧縮する見通しとなり、19年度の地方のPB5兆4千億円の黒字と合わせたPBは、早ければ19年度にも黒字化される可能性が出てきたと報じる。政府は7月策定の「骨太の方針2006」で、財政健全化に向け「23年度に国・地方のPBを確実に黒字化する」ことを目標に掲げたが、この目標が大幅に前倒しで達成されることが確定的になり、今後の消費税引き上げ論議に影響を与えそうと記事は伝える。ただし、国と地方の会計には重複部分もあり19年度に国と地方を合わせたPBが黒字化されるかどうかは微妙とも伝える。